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大阪都構想をめぐる対立をきっかけとした大阪市長選は23日に投開票され、日本維新の会共同代表の前職・橋下徹氏(44)が3新人を破り、再選を果たした。都構想の推進を掲げ、辞職して仕掛けた出直し選を制したが、投票率は23・59%と、1995年の28・45%を4・86ポイント下回り、同市長選で過去最低の結果に。市民の無関心と、選挙の意義を認めない姿勢が浮き彫りとなった。選挙に勝っても議会の構成は変わらず、橋下氏の厳しい戦いは続きそうだ。
午後8時の投票締め切りと同時に「橋下氏当確」が速報で流れた15分後。大阪市内の維新本部で行われた会見に出席したのは、松井一郎大阪府知事(50)のみ。当選者本人の姿はなかった。
橋下氏は22日に「メディアが選挙戦を報じていない。当選時だけ会見しろとは身勝手」と訴え、会見を拒否。この日は自宅で過ごした。ある大阪維新の会市議は「笑顔で万歳すれば、独り相撲の印象が際立ち、反感を招くと考えて拒んだのだろう」と推測した。
ある意味、開票結果以上に注目された投票率は23・59%。政令指定都市市長選の過去最低16・13%(1979年京都市長選)は上回ったが、大阪市長選では史上ワースト。橋下氏と松井氏が当選し、市長選投票率60・92%を記録した11年の府市ダブル選の半分にも満たない。
経費約6億円を使ってまで仕掛けた出直し選は、7割超の有権者が投票すらしないという結果に。それでも松井知事は「ムダムダ選挙と言われているなか、4人に1人が投票に行ってくれたことに感謝したい。重い民意」と、独自の解釈を示した。
14日間の選挙戦で、最後まで有権者の関心を集めることができなかった。自民、民主、共産、公明各党は足並みをそろえ、候補を擁立せず。独り相撲を演出する作戦に出た。橋下氏の実質的ライバルはおらず、有権者からは、「茶番」との批判が噴出。住之江区の女性会社員(34)はこの日、「ささやかな抵抗」として投票所に行かず、棄権することで不信任の意思を示した。城東区の無職女性(66)は、「より反対の意思を示せる」とあえて白票を投じたという。選管発表の白票数は実に4万5098。次点の藤島氏、3位の赤坂氏の獲得票を足した数より多かった。
再選も、橋下氏の前途は険しい。1月に法定協議会で都構想区割りの絞り込みが拒否されたことが発端だった出直し選。橋下氏は再選を切り札に、法定協メンバーの入れ替えをもくろむが、情勢は変わらないとみられる。
24日に市長職を再開する橋下氏だが、以前、非公式の会合で、出直し選後に他会派の反対にあった場合、再び出直し選を行う“奇策”を明かしている。2度目のリセットともなれば、市民の拒否反応に、拍車がかかることになりかねない。
(2014年3月24日06時05分 スポーツ報知)
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