Ｊ１Ｃ大阪は２３日のアウェー・鹿島戦で２―０と勝利。ウルグアイ代表ＦＷディエゴ・フォルラン（３４）が待望のＪリーグ初ゴールを決めた。

　後半４１分に日本代表ＦＷ柿谷曜一朗（２４）からの左クロスを中央で待ち受け、冷静に押し込んだ。１８日のアジアチャンピオンズリーグ・ブリラム（タイ）戦に続く公式戦２試合連続弾で「クラブにも慣れてきて、ゴールを決めることができた」とエンジン全開だ。

　いよいよＷ杯得点王の本領発揮が期待できそうだが、フォルランはピッチ外での活躍も誓っているという。代理人を務める木村精孝氏（５４）によると「フォルランはお姉さんのことがきっかけで、ウルグアイで慈善活動に非常に強い気持ちで取り組んでいる。日本でも仙台に行っているし、将来的に何らかの形でそうした活動を行って、社会貢献をしようと考えていますよ」。

　フォルランの姉アレハンドラさん（４０）は交通事故の影響で車椅子での生活を余儀なくされている。こうした境遇からフォルランは母国で障がい者団体などへの寄付や貢献活動を積極的に行ってきた。今後は日本でも“フォルラン基金”の設立を視野に入れているという。

　この日は来日中の母ピラールさんと姉が試合を観戦。フォルランは「家族が来てくれて気持ちも乗った」。今後もゴールを続けながら本格的な活動に着手するつもりだ。