ロシアのクリミア編入を受け、アメリカのVISAとMasterCardはロシア銀行など大手7銀行との取引を、2014年3月21日付で停止したようです(ウォール・ストリート・ジャーナルより)。
ビザとマスターカードは、ロシア銀行に加え、同行と関連のあるソビンバンク、インベストキャピタルバンク、SMPバンクの計4行に対しサービスを停止すると発表した。
上記記事中では4行となっていますが、その後、7銀行に拡大(読売新聞より)。
全ての銀行取引を停止しているわけではないため、ロシアで100%、ビザやマスターカードが使えなくなったわけではないでしょうが、大多数で使えなくなったことはどうやら間違いなさそうです。
ロシアは新しい決済システムを構築し、対抗する模様:
VISAやマスターカード利用停止を受け、ロシア側では新しいカード決済システムを構築するようです(読売新聞)。
ロシア紙イズベスチヤ(電子版)は21日、ロシアが独自のカード決済システムを普及させ、ウクライナ南部クリミア編入を理由に米国が発動した制裁に対抗すると伝えた。
どうやら中国の銀聯カードのように、銀行のキャッシュカードを使ったネットワークを構築するみたいですね。上記記事の中でも、中国で決済用に普及している「銀聯カード」がモデル…と明言されています。
ビザは難しい判断をした感じ:
ビザやマスターカードはアメリカ企業とはいえども、難しい判断だったに違いありません。いくら経済制裁とはいえ、ロシア国民から反発を受けかねない対応ですからね。持ってるカードが突然使えなくなったら、不満に思う人のほうが多いことでしょう。
当サイトでは今後の動向を、引き続きチェックしていきたいなと思います。