楽天という会社 その2 店舗を燃やせ

  

広告を売れ。数字をつめ。

 

どうしてできないのか?

 

数字の進捗がどうなってるのか、担当店舗一つ一つのヨミを報告しろ。

 

できないお前は、人間としてどうなのか?

 

毎日毎日、毎時間毎時間、こういうことを言われ続けた。

 

目標の数字設定はいつもむちゃくちゃだった。

基本的には、楽天市場の広告を売る。

しかし、広告の目標数字は、楽天市場の広告をすべて売っても到達できない。

そんなむちゃくちゃな状況もざらだ。

 

しかし売らなくちゃならない。

しかし売るものがない。

 

じゃぁ、どうするか?

 

 

 

 

 

 

資金力のない店舗さんに、むりやり夢を抱かせて、多額の広告費を払わせる。

もちろん、払った広告費が回収できるような売り上げがたつことはない。

そういうことを「店舗を燃やす」と表現していた。

 

店舗を燃やせ。

 

みんなわかっていた。

100万円の売上を目標にしている店舗さんなら、300万円分くらいの在庫はあって当然だ。100万円分のオーダーをさばくだけの人員も必要。

 

受注、確認、連絡、梱包、発送。

 

何か少しでも遅くなるようなら、レビュー欄にユーザーからの辛辣な意見が並ぶ。

 

この店舗はやばい。

夜逃げをされる前に、広告を売りつけろ。

 

燃やせ。

 

広告を売れ。

 

 

数字をつけろ。

 

 

資金回収は別の部署が担当する。

その月の口頭での確約さえとれれば数字としてつける。

 

店舗さんに広告費の請求がくるのは、掲載日から2か月後。

 

広告100万円で100万円の売上が作れるのなら、こんな楽な商売はない。

みんなが儲かっているはずだ。

 

店舗が燃える。

頭のおかしいECコンサルタントは笑う。

変だと思うECコンサルタントは目を背ける。

 

日々の数字に忙殺され、店舗さんが燃えていった記憶さえ失くしていきました。

 

 

楽天株式会社様へ

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つづく