大阪市長:再選の橋下氏「都構想、信任といえず」

毎日新聞 2014年03月24日 12時25分(最終更新 03月24日 14時00分)

大阪市長に再選後、初登庁する橋下徹氏=大阪市北区の大阪市役所で2014年3月24日午前10時51分、三浦博之撮影
大阪市長に再選後、初登庁する橋下徹氏=大阪市北区の大阪市役所で2014年3月24日午前10時51分、三浦博之撮影

 23日投開票の出直し大阪市長選で再選した橋下徹前市長(大阪維新の会代表)が24日午前、約1カ月ぶりに市長に復帰した。橋下市長は幹部職員を集めた所属長会で、「大阪都構想が信任を得たと堂々といえる状況ではないことは分かっている。最後は住民投票で判断してもらう」と選挙結果について語った。また、市政の懸案について、市議会の野党と協議する姿勢も示した。

 橋下市長は午前11時前、スーツ姿にノーネクタイで登庁し、報道陣の問いかけに笑顔を見せた。所属長会では「骨格予算になり迷惑をかけた」と職員をねぎらい、「都構想に信任を得たと言うつもりはないが、住民投票で決めることを否定されたわけではない。反対派が言うように、住民投票までいかないのも違う」と大阪府・市両議会の野党をけん制した。

 また、議会運営について橋下市長は「僕と議会との関係で止まっているものも多数ある。しっかりと議会と協議しながら止まっている改革案件を進める」と野党と協議する姿勢を示した。

 橋下市長は選挙戦で野党を激しく批判し、都構想の制度設計をする法定協議会から反対派を排除することを公約に掲げた。しかし、選挙結果を受けた23日の記者会見で松井一郎維新幹事長(大阪府知事)は「排除の論理はない」と述べ、融和姿勢を見せていた。

 橋下市長は24日午後に記者会見し、選挙の受け止めや都構想の議論の進め方について説明する。

 今回の選挙は投票率が過去最低の23.59%となり、橋下氏の得票数も前回2011年市長選の約75万票から半減した。【山下貴史、村上尊一、重石岳史】

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