安倍首相:アムステルダムの「アンネ・フランクの家」訪問

毎日新聞 2014年03月24日 00時51分(最終更新 03月24日 01時33分)

オランダ・アムステルダム市内の「アンネ・フランクの家」を訪問した安倍晋三首相=2014年3月23日、AP
オランダ・アムステルダム市内の「アンネ・フランクの家」を訪問した安倍晋三首相=2014年3月23日、AP

 【アムステルダム高山祐】安倍晋三首相は23日午後(日本時間同日夜)、オランダ・ハーグで開かれる核安全保障サミットに出席するため、政府専用機でアムステルダムのスキポール空港に到着。アムステルダム市内にある「アンネ・フランクの家」を訪問した。東京都内の図書館などで相次いだ「アンネの日記」など関連図書の破損事件について、「二度とこうしたことが起きないようにしたい」と遺憾の意を示した。

 アンネの家は、ナチス・ドイツのホロコースト(ユダヤ人大虐殺)の犠牲となった少女アンネが2年間を過ごした隠れ家。首相は、レオポルド館長との懇談で「20世紀は戦争の世紀で人権が抑圧された。歴史の事実に謙虚に向き合い、後世に語り継ぐことで平和につなげていかなければならない」と述べ、同館長も「事件は残念だったが現役首相の訪問は初めてで、心から感謝する」と応じた。

 訪問は、図書破損事件の波紋を沈静化するとともに、歴史認識問題で首相を批判する中国や韓国に対し、日本の平和主義の歩みをアピールする狙いがある。

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