2014年3月24日13時10分
出直し大阪市長選から一夜明けた24日午前、再選した橋下徹氏が初登庁した。出直し選は過去最低の投票率を記録したが、橋下氏は市の幹部を前に「大阪都構想が信認されたと言うつもりはないが、住民投票で決めることが否定されたわけではない」と指摘。公約通り、都構想の設計図作りを進める考えを示した。
橋下氏は「住民投票で決めるべきだという思いが選挙で強くなった」とも強調。都構想の制度設計の実務を担う府市大都市局に設計図作りを進めるよう指示した。
橋下氏は登庁時、記者団の呼びかけに笑顔で「会見で言います」とだけ答えた。出直し選の選挙会は24日午前、橋下氏の当選を正式決定。市選管は当選証書を橋下氏の代理人に渡した。橋下氏は午後、当選後初めての記者会見に臨む。
出直し選は、橋下氏が夏までに都構想の制度案をつくることの是非を争点に掲げて仕掛けた。だが、都構想に反対する政党が対立候補を立てなかったことで争点化は不発に終わり、得票は2011年の初当選時より半減。投票率は過去最低の23・59%にとどまり、6万7千票余りの無効票が出るなど異例の選挙結果となった。民意の後押しで都構想の議論を進めようとした思惑は外れ、前途多難な仕切り直しとなる。
おすすめコンテンツ
※Twitterのサービスが混み合っている時など、ツイートが表示されない場合もあります。
朝日新聞官邸クラブ
PR比べてお得!