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名前に何の意味があるのか 新刊

固有名の哲学

名前に何の意味があるのか

20世紀後半の言語哲学の主要テーマであった固有名。近年の語用論や形而上学の成果を踏まえ、固有名論を現代的にアップデートする!

著者、編者、訳者など 藤川 直也
ジャンル 哲学・思想・倫理
ISBN 978-4-326-10231-0
出版年月 2014年3月
判型・ページ数 A5判・256ページ
定価 定価4,725円(本体価格4,500円)
在庫 在庫あり
 

内容説明

本書では、直接指示論のうち「固有名の意味論的内容はその指示対象に尽きる」という立場に立ちつつ、真理条件的語用論の成果を踏まえてより洗練された現代的な再定式化を試みる。この立場をもとに、従来難問とされてきた代入パズルに関して回答を与え、またフィクションに現れる固有名の指示と意味の問題について考察を提示する。

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目次



第1章 記述説と歴史的・社会的説明
 1.1 はじめに
 1.2 記述説とそれへの反論
 1.3 歴史的・社会的説明とそれへの反論
 1.4 記述説と歴史的・社会的説明から何を学ぶべきか

第2章 固有名・対象ファイル・情報ネットワーク
 2.1 はじめに
 2.2 エヴァンズの固有名指示論
 2.3 対象ファイルと情報ネットワーク
 2.4 結論

第3章 固有名と言語的規約
 3.1 はじめに
 3.2 同名現象は多義性か指標性か
 3.3 意味論と前意味論の区別
 3.4 固有名は言語の一部か
 3.5 結論

第4章 真理条件的語用論とミル説
 4.1 はじめに
 4.2 意味論的内容
 4.3 真理条件的内容の語用論
 4.4 改訂版ミル説
 4.5 結論

第5章 単文のパズル
 5.1 はじめに
 5.2 ムーアの理論
 5.3 メトニミーの語用論
 5.4 表意による解決を擁護する
 5.5 結論

第6章 空名の問題
 6.1 はじめに
 6.2 キャラクター指示説の基本的主張
 6.3 キャラクターの存在論とキャラクター指示説
 6.4 CRT+CATに基づく空名の理論の問題点
 6.5 CRT+MNGに基づく空名の理論の問題点
 6.6 結論

結論
参考文献
あとがき
索引

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