「私は貝になりたい」(1958年)やテレビ版「男はつらいよ」から最近のNHK大河ドラマまで、5万冊近い脚本・台本が、国立国会図書館や川崎市市民ミュージアムで公開される。テレビ草創期からの脚本の収集に取り組んできた脚本家の山田太一さんは「将来はデジタル化して、全国の図書館などでみられるようにしたい」と話している。

 草創期のドラマは生放送。山田さんによると、録画放送となっても1970年代ごろまでは高価なテープを何度も使い回したため、映像が残っていない作品が多い。「残そうという発想がなかった」

 脚本も限られた関係者向けで、多くは捨てられたり、なくなったりした。