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100%の希望乗せ 三陸鉄道、新レトロ車お披露目

新レトロ車を紹介する望月社長。車内は昭和初期の雰囲気が漂う

 東日本大震災で被災した第三セクター三陸鉄道(岩手県宮古市)は23日、4月5日に全線再開する南リアス線(盛−釜石駅間、36.6キロ)を走る新レトロ車の車内を岩手県大船渡市の検修庫で初公開した。

 新車両は外観が紫で、照明や座席に昭和初期の内装を施した。定員は111人。震災前の車両より空間を広げ、モニターや実物の機材を使った模擬運転席を設けた。製造費は約1億6000万円で全額クウェートの支援を受けた。主にイベント用として使い、土日祝日には一般運行を検討する。
 公開に先立ち安全祈願祭があり、望月正彦社長は「多くの方に来てもらい、地域活性化につなげたい」とあいさつした。
 全線再開に合わせて導入する新車両は北リアス線と合わせ計5両。いずれも新潟県内で製造された。北リアス線には新型お座敷車と一般車両3両が搬入されている。
 南北リアス線は津波で計317カ所が被災した。残る不通区間の南リアス線吉浜−釜石駅間(15キロ)は4月5日、北リアス線小本−田野畑駅間(10.5キロ)は同6日に復旧する。両日は新車両を記念運行する。


2014年03月24日月曜日

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