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ローリー・ニコルの影響力(その2)

前回の記事でローリー・ニコルさんのインタビューの一部を翻訳しました。
(勝手に翻訳の書庫にあります)http://blogs.yahoo.co.jp/butterfly91fish/14790772.html
 
やはりニコルさんはジャッジに対してかなりの影響力を持っていると言えますね。
少し古い記事ですから、現在についてはわかりませんが、少なくとも2007年時点では、ジャッジの講習を毎年していると言っています。「ジャッジのレベルを引き上げなきゃ」という意気込みもすごいですね。ジャッジのみなさんからしたら彼女は神様みたいなものじゃないでしょうか?
 
彼女のフィギュアスケートに対する考え方もこのインタビューでわかります。
まず、スケーティング重視。
ビールマンスピンなど柔軟性を要求される技は軽視。
高得点を取るには芸術性よりも計算。
 
フィギュアスケートを体操のような純粋なスポーツと解釈するなら、彼女の考え方は正しいと思います。スケートなんですからスケーティングが重要なのは当たり前。軟体技なんてスケートの力と関係ない。ごもっともです。
 
でも、フィギュアスケートは体操とは違います。体操と同じならきらびやかな衣装も音楽も不要です。フィギュアは観客あってのスポーツ。観て楽しいから観客は高いお金を払い、テレビで高視聴率が取れ(今は取れない国が多いですけど)、スポンサーがつくのです。そして、お金が絡むスポーツだからこそ、ニコルさんのような人気のある振付師やコーチに法外と言えるほど多額のお金が支払われるのはないでしょうか?
 
観客が観たいのは、深いエッジワークよりも豪快なジャンプや美いスピンやスパイラル。音楽と調和しないただ技術的に難しいだけのトランジションより、誰もが楽しめる芸術的な氷上の舞であると私は思います。
 
ニコルさんは浅田真央選手をはじめ、たくさんのスケーターたちに素敵なプログラムを作ってくれています。ところが、チャン選手やライサチェック選手には点取り優先のプログラム。自分がコーチをしたりチームに関わっている「勝たせたい」選手には勝たせるためのプログラムを、そうでない選手たちには自分の振付師としての評判を上げるような芸術的プログラムを・・・という風に分けて考えているのではないかと私は思います。まあ、これは私の個人的感想でなんの証拠もありませんが。
 
一番問題なのは、このようにジャッジに強い影響力のある人物が特定選手のコーチをしているということ。実際、チャン選手はよく「ローリーがジャッジに僕のことをよく言ってくれるから(失敗しても)点数が出る。」というようなことを言っていますし、ニコルさんも「パトリックはすごく難しいことを簡単にやってしまうから、(ジャッジ)に理解してもらうのに苦労するのよ。」というようなことを言っています。つまり、彼女はジャッジにチャン選手がいかにすばらしい選手であるかということを常に吹き込んでいるわけです。「神様」にこんなことを言われたら点を出さざるを得ないですね。だから、失敗してもPCSは下がらない。
 
今回のGPFの採点には世界中で非難の声があがっています。キム・ヨナ選手のときは、非難する日本人VS擁護する韓国人という図式で他の国の人たちは冷ややかに見ているような感じでしたが、今回はカナダやアメリカなど北米ファンの多くが「少なくともフリーは高橋が勝つべきだった。」と言っています。フィギュア後進国の韓国のファンはキムヨナの高得点になんの疑問も持ちませんでしたが、フィギュア先進国のカナダのファンはたとえ自国の選手であっても点数が高すぎるときはそうちゃんと言ってくれます。
 
このような不公平な採点で一番損をしているのはチャン選手です。本人はすばらしい技術を持ち、努力もしているのに、世界中からバッシングを受け、人気も出ない。人気がないからスポンサーも十分に集まらない。カナダは他民族国家であり日本や韓国のように国民的ヒーローやヒロインが生まれにくいというハンディを差し引いても、彼の今の状況は異常だと思います。
 
ローリー・ニコルさんは、チャン選手をとても可愛がっているのでしょうね。スケーティング重視の彼女にとっては理想の選手。でも、その大切な選手を一番苦しめているのが彼女なのではないかと私は思っています。
 
http://sports.blogmura.com/skating/ スケートブログランキング

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まったく同感です。私も一番の問題は「ジャッジに強い影響力のある人物が特定選手のコーチをしている」点にあると思います。
他の採点競技にはないシステムですよね?この時点で私は言い過ぎかも知れませんが、彼女は独裁者に近い印象を持ってます。
スピンがスケーティングよりも劣るというのは、この人の視点でしかありません。難しいスケーティング技術を分かって貰い
たい気持ちは分かりますが、それもここまで押し付けられるとファシズムです。チャンのスケーティングはよく滑ると神のように言う人がいますが、よく滑るのであれば小塚選手だってよく
滑るし、信じられないほどのスピードだって高橋選手は持っています。キムヨナじゃないですが、権力のある人間が「凄い凄い」と何千回も吹聴すれば、特別凄くなくても「特別」に見えてきますよね。自分のしていることが一番正しい、一番フィギュアのため
になるという思い込みが強すぎて、周りが見えなくなっている気がします。

2011/12/20(火) 午前 0:31 [ juju ]

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おっしゃるとおりだと思います。
結局チャン選手も特をしていないのにおかしな事です。
本当に苦々しいです。

2011/12/20(火) 午前 10:23 [ bak*_*ek*1 ]

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koumeさん、コメントありがとうございます。

フィギュアスケートはいろいろな要素の集合体ですから、どの要素を重視するかによって勝つ選手が変わってきますよね。それをコントロールできる立場の人間が選手のコーチも兼ねるというのは問題があると思います。

bak・・・さん、コメントありがとうございます。

選手が貧乏生活をしているのに、それを支えるコーチや振付師たちが豪邸に住んでたりするのかな(想像ですが)・・・と思うとやりきれないです。

2011/12/20(火) 午前 11:49 [ butterflyfish ]

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こんにちは、Canadaからです。
自分は、ニコル女史の講習を受けた全てのジャッジが、自らのジャッジングに多大な影響を受けているとは必ずしも思いません。もし、そうならこれ程『はあ?」的採点もジャッジ間の整合性皆無なバラツキも出ないと思うんです。
特にPCS採点で、ジャッジが10人いたら10通りの採点基準があるだろうとビアンケッティさん(五輪審判も務めた元国際審判、ISU初の女性役員、チャン選手も高く評価)も仰ってますし、採点基準が統一されていない採点競技など採点競技を逸脱している由々しき現状だと思います。
また、時々見られるマイナスとプラスのGOE評価点の混在や3点以上のバラツキも何とかして欲しいですね。
しかし、GPFで高橋選手のFSでジュニア並みのTRをつけたジャッジは、逆にニコル女史の講習等馬の耳に念仏だったんじゃないかと思いましたね。
スポーツか芸術か?も問題ですが、プレ五輪シーズンを来季に控え、今季はまたぞろ各国の思惑的側面がPCS採点に反映され始めているような気もします。

2011/12/20(火) 午後 3:27 [ can*dak*ra ]

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字数制限につき続きです(汗)
チャン選手へのバッシング(と言うより、今回は採点結果への疑問)やフィギュア人気の凋落は、ニコル女史とチャン選手の関係や彼女のジャッジへの影響力より、この素人目に分かり難く、迷走する新採点法下の整合性に欠ける採点とその運用、或はミスジャッジとしか思えない採点の頻発や国の思惑介入的非公正採点の方が問題が大きいのではないか思っております。
(まあ、本音は、もう採点の公正さの改善に期待するのを諦めて、ひたすら鑑賞したいんですけどね。苦笑)

2011/12/20(火) 午後 4:06 [ can*dak*ra ]

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はじめまして!チャン選手の点数に疑問ありまくりで、色々と検索しているうちにこちらにたどり着きました。
butterflyfishさんのおっしゃることにもう何回もうなずいてしまいました(笑)私は今回のチャン選手の優勝で、地元カナダやアメリカはどういう反応をしているんだろう?と思っていました。かつてのヨナ選手のように自国選手が勝ったからとにかく喜んでいるのだろうかと思っていたら、やはり北米でも今回のチャン選手の優勝に関する疑問は出ていたのですね。こういうことが続くと本当にフィギュアの存在が危機的になりますよね。
応援する私達も「作られた感のあるチャンピオン」よりも「実力で勝ちあがったチャンピオン」をすごいな〜と尊敬したいです。実力はあるのにおかしなジャッジのせいで色々とスポイルされて見られるチャン選手、考えてみれば気の毒に思えてきました(笑)けれど実力をきちんと評価されない選手はもっと不憫ですよね。
フィギュアの未来のため選手のためというならば、人気凋落の原因が何かしっかりとお偉方の皆さんに考えてほしいものです。

2011/12/20(火) 午後 6:02 [ ayax ]

canadaからさん、いつもコメントありがとうございます。

チャン選手の異常とも思える高得点の原因がニコルさんだということを言い出したのは私ではありません。日本のブロガーさんの記事でも読んだことがありますし、海外掲示板のコメントでそういう意見を見たこともあります。ただ、ネット上では誰かが言い出した嘘が一人歩きすることがあるので本当かどうかわからない。ですから、自分で確かめたくて、情報を探しました。

今回ネタ元にした記事はかなり信頼性が高いのではないかと私は思います。少し古い記事ですが、ちゃんとご本人に取材して書かれていますし、そもそも彼女に対して否定的な内容ではありませんから。

もちろん、私はフィギュア界の内部の人間ではありませんので、本当のことはわかりません。ただ、ネット上で入手できるできるだけ客観的な情報を元に真実を推測しようとしているだけです。

2011/12/20(火) 午後 9:33 [ butterflyfish ]

ayaxさん、コメントありがとうございます。

チャン選手の高得点に関してはニコルさんが大きな役割を果たしているのではないかと思っていますが、フィギュア人気の凋落の原因はもっと複合的なものだと思います。例えばシングルで日本選手が強すぎるのも原因のひとつでしょう。私たち日本人にとっては黄金時代ですが、北米やヨーロッパの人からしたら暗黒時代かもしれません。

2011/12/20(火) 午後 9:41 [ butterflyfish ]

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ニコル女史のジャッジへの影響について、少々自分の書き方も悪かったのですが、このインタビューが2007年にされたもので、新採点法施行初期である事と今と比べるとPCSもGOEも至ってまともだった印象があったからなんです。実際、チャン選手のこけてもミスしても高止まりで出される五輪以後のPCSは、正直苦々しく思っています。ただ、どの位ニコル女史の影響がジャッジにあるかは、「う〜ん…(必ずしも強いとは言えない)』の範囲なんです。チャン選手のスケーティングの凄さや技術的高さは、他の選手、引退したジャッジやベテランジャッジは勿論、カート、ボイタノ両氏をはじめとするプロスケーターも認めていますし、ミーシン氏やタラソワ女史すらインタビューでそう仰ってますので。(続きます。汗)

2011/12/21(水) 午前 7:26 [ can*dak*ra ]

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問題なのは、PCSが、順位操作点(Position Control Score)、主観採点(Personal Choice Score)、実績考慮点(Previous results Consideration Score)或は、得点補填担保(Points Cover Security)、そんな側面が明から様になっている実態ですが、どっちにしろチャン選手にとって、どんなにいい演技をしても色眼鏡で見られるのは、不幸な事なんですけどね。
何度も長コメ失礼致しました。
追伸:ペアと男子SP全日本生観戦、羨ましいです。レポ楽しみにしています。:D

2011/12/21(水) 午前 7:31 [ can*dak*ra ]

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