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   「小沢裁判の行方!」(2)
 
 昨日(5月24日)に、小沢一郎・民主党元代表の資金管理団体「陸山会」の政治資金規正法違反事件で、衆議院議員・石川知裕被告(37)や元秘書・大久保隆規被告(49)らの第13回公判が行われた。
 
 中堅ゼネコン「水谷建設」の水谷 功元会長(66)が弁護人側証として出廷した。20004年10月に石川議員に渡したとされる5千万円について「私が手配した」と断言した。
 
 この日の証人尋問で、水谷元会長は、前社長から「ダム工事の受注の謝礼として大久保秘書に5千万円を渡す」と報告されたと説明。元常務らに指示して手配したと証言したが、一部弁護側に迎合した発言もあった。
 
 この証言が、検察側の証人としてではなく、弁護側証人としての発言である事に興味を覚える。例えば「大久保秘書でなく、石川議員に渡した事になっているとは知らなかった」と述べている。
 
 第10回公判で、水谷建設元社長(川村氏)は、次の通り証言している。検事側の尋問。。(1回目の受け渡しの様子は)
 「東京赤坂のホテルのフロントの前のロビーで、大久保氏がみえるはずでしたが、石川氏が来るとのことでした」。
 
 川村元社長でさえ、直前まで、石川氏が来るとは知らなかったのですから、水谷会長が大久保氏に渡ったと思い込むのは当然です。 水谷元会長の証言は、何ら不自然ではありません。
 
 また、ヤミ献金提供を認めた同社幹部らの証言を同社の裏金提供の慣例と比較し「受注前に謝礼を渡したり、前社長が単独で渡したというのは非常に理解しずらい」などと指摘した証言もある。
 
 しかし、水谷元会長は「裏金提供の慣例」とか「受注前に謝礼を渡す」等水谷建設が慣習的に行ってきた事実を認めた事になり、常時、行われていた業務に過ぎないと、弁護側の意図に反した証言を引き出した事になる。
 
 これで「水谷マネー」の攻防戦は審理が終了した。結局、同社元幹部らは資金提供を相次いで認めたが、弁護側は「検事の誘導」と反論したに過ぎず、判決の行方は明らかに弁護側が不利と見える。
 
 公判の経緯では「100万円の束を10セット一束にして五つ用意した。宅配便の袋の底に二つ並べ、その上に二つ重ね一番上に一つ置いた」。16日の公判に出廷した常務は、慣れた手つきで札束を繰り授受の様子を再現する姿に、裁判官3人の眼がくぎ付けになった。
 
 水谷マネーを巡る証人6人。法廷では検察側が申請した4人が、2004年10月に石川議員に5.000万円を渡したとされる経緯を中心に生々しく証言した。
 
 元専務らの証言では、同月上旬、元会長が元専務と経理担当の元常務に「小沢事務所に渡す五千万円をを用意しろ」と指示。きっかけは「大久保秘書からの『ダム建設のゼネコン業者が決まった後に一億円をいただきたい』との要求」(前社長)だった。
 
 元常務が裏金を詰めた紙袋を本社で元専務に渡すと、元専務は新幹線で運び東京支店の金庫に保管。2日後に、前社長が都内のホテルで「目立たないよう」紙袋をスライドさせて石川議員に渡したという。
 
 検察側が「わいろ性を帯びた金を受領していた点を主張し、悪質さを際立たせる」(検察幹部)狙いで立証に拘った水谷マネー。石川議員らと共謀を問われ、強制起訴された小沢元代表の起訴内容には含まれていないが、刑事事件に詳しい弁護士は「水谷マネーが認定されれば不記載の4億円は元代表の個人資産だとする弁護側の主張は根底から崩れる」と指摘している。
 
 今秋に始まる「小沢裁判」では、東京第五検察審査会の「強制起訴」によって行われる画期的な裁判です。この裁判の行方が、政界の黒い金に纏わる利権構造を糺す事になります。期待したいですね。   熱海の爺
 
 

「社会問題」書庫の記事一覧

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    読売と毎日が記事にしている、元運転手「ホテルに送った記憶ない」 陸山会事件公判
    小沢一郎・元民主党代表の政治資金管理団体「陸山会」の土地取引事件の公判が24日、東京地裁であり、中堅ゼネコン「水谷建設」の元運転手が証人として出廷した。
    同社の元社長は「2004年10月15日に東京都内のホテルで、小沢氏の元秘書に裏金5千万円を渡した」と証言しているが、元運転手は「その日に元社長をホテルまで送った記憶はない。検察官に(送ったという内容の)調書の訂正を求めたが断られた」と証言した。
    同社の川村尚元社長(54)はこれまでの公判で、衆院議員で元秘書の石川知裕被告(37)=政治資金規正法違反(虚偽記載)罪で起訴=に5千万円を渡した、と証言している。この授受があったとされる日の元運転手の手帳には「12時10分 東京駅迎え 社長」とあった。元運転手はこの記載をもとに「東京駅で川村元社長を迎えて東京支店に戻ったと思うが、以後は覚えていない」と証言した。
    削除

    [ 旅人 ]

    2011/5/25(水) 午後 1:14

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    捜査段階の元運転手の供述調書には、元社長をこの日にホテルに送ったとする記載があった。元運転手は「私は覚えていないと答えたが、検察官から強制的に『サインしてもらわないと困る』と言われ署名させられた」と述べ、何度言っても訂正してもらえなかった」と話した。との事は完全に無視していますね。卑劣な人間の記憶より、運転手の日報の方が信用性があるのでは無いですか、また何度も供述書のサインを拒否したが、検察官からの誘導でサインしたと云う事も布川事件とそっくりですね。 削除

    [ 旅人 ]

    2011/5/25(水) 午後 1:20

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    旅人さん、とても苦しい展開ですね。弁護側証人として呼んだ「水谷建設元会長・水谷 功氏」が、「小沢事務所に渡す5.000万円の現金を用意するように経理担当の常務に指示した」と証言しました。これは大誤算ですね。検察側証人の証言を補強する事になりました。
    貴方が主張する「元運転手の記憶」なぞ吹っ飛ぶ程の価値がありますね。元運転手は「記憶が無い」と言っているのです。ホテルへ送っていない証拠にはならない。只、記憶が無いだけの事です。証拠とはそういうものでしょう。鬼の首を捕ったように騒ぐのは大人気ないですね。政治の世界では都合の悪い事は全て記憶に無いのが通例です。元運転手は弁護側に迎合して、記憶を無くしたのかも知れませんね。どちらにしても、この裁判の行方には影響は無いでしょう。いずれ、判決が出れば判る事ですから・・・。

    [ 熱海の爺 ]

    2011/5/25(水) 午後 4:57

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    旅人さん、最後に一言。THE JOURNAL・編集部 西岡千史氏の文章は「《第2回公判 Q&A概要》※この概要は傍聴人のメモから主要部分のみを抜粋して再構成したものです。」と有ります。あくまでも概要であり、主要部分のみを抜粋して再構成したもので、公平な客観性は皆無だと告白しています。貴方は、ご承知でしょうか!。第三者の文章を紹介したり、信じたりするには、充分、解釈する力を養うべきです。ご自戒くださいね。

    [ 熱海の爺 ]

    2011/5/25(水) 午後 5:04

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    記事の中で、第10回公判で、水谷建設元社長(川村氏)は、次の通り証言している。検事側の尋問。(1回目の受け渡しの様子は)
    「東京赤坂のホテルのフロントの前のロビーで、大久保氏がみえるはずでしたが、石川氏が来るとのことでした」。

    川村元社長でさえ、直前まで、石川氏が来るとは知らなかったのですから、水谷会長が大久保氏に渡ったと思い込むのは当然です。

    [ 旅人 ]

    2011/5/25(水) 午後 5:33

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    しかし、完全に元社長は落とし穴にはまりました。
    5000万円の提供先は大久保被告だったと元会長は前社長から報告されていたと言っています、そして「事件が明るみに出て『石川議員に渡した』(と前社長が供述した)と知り、びっくりした」と述べています。何故元社長は元会長に嘘の報告をしたのでしょうか。この証言一つとっても全くおかしいですね。渡した後に、元会長に大久保被告に渡したと報告して、石川被告に渡したと元会長に報告せず、元会長がそれを知ったのは、事件が明るみになり、元社長が供述してからです。元社長が大久保被告がお金を受け取りに来ず、石川被告が来る事を知らなかった事と全く連動していません。逆に元社長の証言の不自然さが浮き彫りに成りました、何故お金を渡した後に、大久保被告に渡したと元会長に報告しなければならなかったのでしょうか、元水谷建設の証人は全く不自然で証言に信用性が無い事は、簡単に解るはずですが、不思議です。

    [ 旅人 ]

    2011/5/25(水) 午後 5:35

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    旅人さん、何処に落とし穴が在るのでしょうね。5,000万円の裏金を渡したのは、大久保被告も石川被告も同じ小沢事務所の人間です。又、川村元社長は検察側の証人であり、水谷元会長は弁護側の証人です。証言が食い違うのは当然です。何処にも不自然なことは在りません。どちらが正しいかは裁判所が判定する問題です。この証言で「元水谷建設の証人は全く不自然で証言に信用性が無い事は、簡単に解るはずですが、不思議です。」と思い込むのは、余りにも客観性を欠いていると思います。それより、弁護側の証人である水谷元会長が「小沢事務所の渡す裏金として、5,000万円の現金を用意するように指示した」と断言した証言は重大ですね。さて、如何なりますか!。楽しみですね。

    [ 熱海の爺 ]

    2011/5/26(木) 午前 8:52

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