マレーシア機の捜索で、オーストラリアを中心とする各国チームは同国南西部パースから約2500キロ離れたインド洋南部で発見された浮遊物の確認に乗り出したが、先週の捜索範囲縮小につながった浮遊物の衛星画像提供や分析では米英の情報機関が中心的な役割を果たした。オーストラリアの軍関係者らが語った。
オーストラリアの国防当局者は「米英の情報機関がオーストラリアと連動し、政府・民間の各種衛星画像の入手や分析を行っている」と述べた。
同当局者によれば、残骸らしき物体をとらえた2枚の画像は、米国防総省の地理空間情報局(NGA)に画像を提供する衛星写真会社デジタルグローブ社が16日に撮影したものだが、英国の中央分析センターは、扱う画像が大量にあったため3日間放置していた。その情報は20日になってオーストラリアに提供され、同国の海洋安全庁が同日、捜索範囲の縮小を発表した。
アボット豪首相は23日、インド洋南部の物体の衛星画像といった非常に信頼できるいくつかの手掛かりをつかんだと述べた。マレーシアの当局者は同日、フランス当局から提供された残骸とみられる物体の画像について、現在捜索の重点が置かれている海域の約600キロ西のものだと述べた。
17日に始まったインド洋南部での広範囲にわたる捜索は、浮遊物の発見を受けて狭められた。ただ、対象海域は海流が激しく、浮遊物は画像が撮られた地点から漂流している可能性があり、それを計算に入れながら捜索地点を毎日修正している。
米国、英国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドの5カ国は以前から、画像などの情報を交換する「5つの目」と呼ばれるネットワークを構築している。ある情報機関高官によれば、このネットワークの下ではNGAが画像収集・分析で中心的役割を果たすことが多い。
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