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長崎女児自殺「片付けないと」 教育長発言、遺族が抗議

朝日新聞デジタル 3月23日(日)20時40分配信

 長崎市立小6年の女児(当時11)が昨年自殺した問題で、馬場豊子・市教育長が19日に同校であった卒業式の直前、「片付けていかないといけない」と周囲に発言していたことがわかった。馬場教育長は23日、取材に対して発言を認め、「遺族を傷つけたとしたら申し訳ない」と話した。女児の遺族は市教委に抗議している。

 馬場教育長は田上富久市長の代理で卒業式に出席した。教育長本人によると、式の前に校長室で、卒業式に招かれていた来賓の1人から「早く(問題が)落ち着けばいいですね」と言われ、「そうですね。片付けていかないといけないですね」と応じた。別の来賓から「そういう言い方はあんまりだ」と指摘され、「確かによくないですね」とその場で陳謝したという。

 発言を知った遺族は翌日、代理人を通じて市教委に抗議文を提出。今後このような発言をせずに、いじめの真相解明にしっかり取り組むよう求めた。女児の母親は「(発言を知って)衝撃が強すぎて血の気が引いた。教育長にとって厄介事かもしれないが、来賓を前にそう言えるぐらいの気持ちなのか。憤りを感じる。命と向き合ってほしい」と語った。

 馬場教育長は取材に「丁寧に対応しなければいけないとの意味で答えたつもりだったが、言葉が不用意だった。遺族の気持ちを考えて責任を持って対応したい」と述べた。

朝日新聞社

最終更新:3月23日(日)21時3分

朝日新聞デジタル

 

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