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2014.3.23 16:45

【日本選手権】村上義弘 魂の連覇達成!

日本選手権競輪で優勝を飾った村上義弘。涙ながらファンの声援に応える

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 競輪のGI「第67回日本選手権競輪」(名古屋競輪場)は23日、激戦を勝ち上がった9選手によって決勝戦が行われ、村上義弘(39)=京都・73期=がV。昨年に続くダービー連覇を果たし、優勝賞金6000万円を獲得した。2着には武田豊樹(茨城)が入り、脱会騒動で1年間あっせん自粛勧告を受けた2人が上位を独占。3着は人気の深谷知広(愛知)だった。

 レースは深谷-成田和也が前を取り、平原康多-武田-内藤秀久が続き、稲垣裕之-村上義-村上博幸-稲川翔が後ろ攻め。残り2周で後方から稲垣以下近畿勢が上昇すると、打鐘で一気にスパート。中団に関東勢が収まり、深谷は8番手に置かれる。稲垣のかかりが良く、中団からまくって出る平原は3番手の村上博がブロック。番手から村上義が抜け出すと、後方から迫る武田、深谷を退けてダービー連覇を達成した。村上義のGI優勝は5回目。

 なお、村上義は選手会脱会を企図したことから1年間のあっせん自粛勧告を受けており、GIを制して出走権を獲得した年末の大一番KEIRINグランプリ(12月30日、岸和田)にも出走できない見込み。

 ◆村上義弘選手「本当にもう、苦しいことばかりだったので、皆さんの声援に応えられるよう、仲間が力を出し切ってくれたので、それに応えられるよう、精いっぱい走りました。この日本選手権競輪に自分の一年を常にかけています。今回は準備不足もあって不安もありましたが、よかったです。本当にすばらしいメンバーで、すばらしい仲間と走れて、自分がそのなかで脚力が勝っているとは思えませんが、力を出し切って、ファンの皆さんに思いが伝わるように走りました。稲垣がホームですごくかかっていて、その外から平原がすごい勢いできたので、稲垣の思いもあるし、後ろに後輩も2人いるので、踏むときは躊躇なく踏もうと考えていました。ゴール前は目をつぶっていたのですぐには分かりませんでしたが、後ろから(弟の)博幸が“お兄ちゃん”と言ってくれたので…。博幸も、稲垣も、後輩たちにも、皆さんにも迷惑をおかけして…(涙声になり)みんな苦しかったと思いますので、よかったです。こういう大歓声の中で走れることを本当に光栄に思っていました。今後どうなるか分かりませんが、これからも競輪は続いていきますので、精いっぱい頑張っていきます」

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