ハーバード大教授「小保方氏の博士論文読んでない」 衝撃発言に東浩紀氏「本当なら早稲田は終わりだ」
J-CASTニュース 3月20日(木)17時4分配信
理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダー(30)が早稲田大学に提出した博士論文について、学位審査員の一人だった米ハーバード大教授のチャールズ・バカンティ氏が「読んでいない」と話していることが分かった。
英科学誌「ネイチャー」のウェブサイトが2014年3月18日に掲載した記事によると、同誌の取材に対し「彼女の博士論文のコピーをもらったり、読むように頼まれたりしたことはなかった」と回答しているのだ。一体どういうことなのか。
■東大教授「試験答案なしで採点したことと同じ」と仰天
早稲田大学によると、小保方氏の博士論文審査は指導教員だった常田聡教授が主査を務め、他に早大の武岡真司教授、東京女子医科大の大和雅之教授、そして留学先の指導教官だったハーバード大のバカンティ教授が副査を担当した。小保方氏は審査に合格し、2011年に博士号を取得した。
ところがバカンティ氏は、内容を審査する前に論文を「もらっていない」と主張しているのだ。バカンティ氏の発言が事実だとすれば、早稲田大学の審査体制が問われることとなる。小保方氏の論文を巡っては、米国立衛生研究所サイトからの約20ページにわたるコピー&ペースト問題が浮上しているだけに「ザル審査」の疑惑も一層強まる。
ネイチャーの報道は注目を集め、インターネット上にもさまざまな意見が出ている。作家で思想家の東浩紀氏は「これ本当だとしたら早稲田終わりだし(書類上審査したことになっているから)、嘘だとしたらバカンティ終わりだ。泥沼だな」とツイート。経済評論家の宋文洲氏もツイッターで「審査委員が読んでいない?もうメチャクチャだ」と問題視する。
大学教授らも首をひねる。東京大学大学院理学系研究科教授の鍵裕之氏は「学位論文は読んでいないようだが、審査書類にサインをしたのだろうか」と疑問を投げる。これに東大理学部教授のロバート・ゲラー氏が「早稲田の制度を知りませんが、鍵さんと私が所属する東大理学系では審査委員は審査会に出席しなければなりませんし、当然博士論文を読まなければなりません」と返すと、鍵氏は「論文見ずに審査したとすれば、試験答案なしで採点したことと同じですね」と続けた。
最終更新:3月20日(木)17時4分
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