<大阪市長選>当選橋下氏、次点は白票 6万票余が無効票に
毎日新聞 3月24日(月)1時20分配信
大阪市の出直し市長選が23日投開票され、大阪維新の会公認で前職の橋下徹氏(44)=日本維新の会推薦=が新人3人を破り、再選した。投票率は23.59%(前回60.92%)と、同市長選で過去最低だった。当日有権者数は211万4978人。
【橋下氏再選 投票率最低/白票過去最多】
今回の出直し大阪市長選では、白票が4万5098票(投票総数の9.04%)もあり、当選した橋下徹氏に次ぐ結果になった。白票が次点候補者を上回るのは同市長選で初めて。白票を含む無効票は6万7506票(同13.53%)で、落選した3候補の合計得票5万3895票を上回った。出直し選を仕掛けた橋下氏に反発する有権者の票が、大阪府・市両議会の野党が候補を擁立しなかったために、行き場を失ったとみられる。
記録が残っている1951年以降、無効票の割合がこれまで最高だったのは63年の4.71%で、今回は8.82ポイントも上回った。同様に白票の割合は67年の1.79%で、7.25ポイントも上回った。
2005年にあった出直し市長選でも現職の対抗馬擁立が難航したが、無効投票率は2.63%、白票投票率は1.52%だった。また、河村たかし氏が市民税減税を訴えて仕掛けた11年の出直し名古屋市長選(投票率54.14%)では、無効投票率は1.36%、白票投票率は0.88%にとどまった。対抗馬選びが難航しがちな出直し選の中でも、今回は突出した結果といえる。
最近の選挙で無効票が多かったのは07年長崎市長選で、7.69%を占めた。選挙期間中に現職市長が射殺され、市長への期日前投票が無効票になるなどした異例のケースだが、今回はこれよりも5.84ポイント高かった。
一方、総務省によると、今回の投票率は、全国の政令市長選の投票率で、85年神戸市長選(22.44%)に次ぐワースト6位だった。過去最低は79年の京都市長選の16.13%。【山下貴史】
最終更新:3月24日(月)8時54分
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