Updated: Tokyo  2014/03/24 10:07  |  New York  2014/03/23 21:07  |  London  2014/03/24 01:07
 

米欧が警戒、ウクライナ国境でロ軍増強-クリミア制圧加速

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  3月23日(ブルームバーグ):ロシア軍がウクライナ国境沿いに集結していることについて、欧米諸国は一段の懸念を表明した。ロシアが編入手続きを完了したクリミアでは親ロシア勢力が引き続きウクライナ軍の武装解除を進めている。

ヘイグ英外相は23日付の英紙サンデー・テレグラフに寄稿し、ウクライナ国境沿いのロシア軍増強は危機深刻化の「重大なリスク」を意味すると指摘。現在は欧州の安全保障が今世紀で「最も深刻なリスク」にさらされている状況だと述べた。クリミア半島では22日、親ロシア勢力がベルベク空軍基地など2基地を占拠した。

ロシアのプーチン大統領がクリミア編入手続きを完了し、米欧とロシアが互いに制裁措置を発表する中、焦点はロシアがウクライナの他の地域に勢力拡張を図るかどうかに移った。オバマ大統領は24日からの欧州訪問で同盟国の首脳らと会談する予定。ロシア政府はウクライナへの国際監視団派遣に同意した。

キエフに本拠を置くセンター・フォー・アーミー・コンバージョン・ディスアーマメント・リサーチの責任者、セルヒー・ツグレツ氏は23日の電話インタビューで、「ロシアがウクライナ東部に侵攻する可能性は低いとみている」と述べ、「ロシア政府は『訓練』と称して軍を5月25日のウクライナ大統領選挙までとどめておき、ウクライナ東部の住民の間の緊張を高めようとするだろう」と指摘した。

北大西洋条約機構(NATO)欧州連合軍のブリードラブ最高司令官はブリュッセルで、ウクライナ国境沿いに集結しているロシア軍は「非常に大きな規模」だと述べた。

原題:West Warns on Troop Buildup as Russia Asserts Grip inCrimea (2)(抜粋)

記事に関する記者への問い合わせ先:キエフ Daryna Krasnolutska dkrasnolutsk@bloomberg.net;Minsk, Belarus Aliaksandr Kudrytski akudrytski@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先:Balazs Penz bpenz@bloomberg.netAndrew Langley, Guy Collins

更新日時: 2014/03/24 07:05 JST

 
 
 
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