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マインクラフト:インディーズゲームの
大ヒットが教えてくれることユーザーの創造性を掻き立てるものは何かを考えてみた

2014.03.24(月)  志村 一隆

マインクラフト(Minecraft)というゲームにハマっている。1個29ドル。販売開始3年でパソコン版が1450万個売れ、Xboxやモバイル版を合わせると3300万ユーザーがいるという。

 以前、実況動画についての記事でも紹介したが、ロンドンに住む甥っ子たちが楽しそうに遊んでいたので、自分でもやってみた。

筆者のマインクラフト(建築中)

マインクラフトにおける「リアル」

 これがかなり面白い。

 デジタル版のレゴとでも言ったらイメージがわくだろうか。マインクラフトもパソコン画面上でレゴのブロック的なものを積み上げて、なにか建造物を作る。

 マインクラフトではゲーム内の土地を掘ってブロックを得る。固い鉱物や干し草とか、いろいろな種類のブロックを掘り出して、それを積み上げるのだ。マイン(mine)は鉱山、クラフト(craft)は工芸。つまり、掘って好きなものを作るのがマインクラフトである。

 この作る作業にいつの間にか没頭し時間が経つのを忘れてしまう。小学校の図工の時間に戻った感じ。

 ゲームや映像の世界は、リアルの再現が一つのテーマである。テレビの世界で話題になっている4Kや8Kもそうだし、プレイステーションなどの家庭用ゲーム機でプレイする戦争モノやスポーツ系のゲームは、風に揺れる水面や崩壊するビルのガレキが飛び散る様子、バスケットボールチームの全選手の動きをリアルに再現する。

 マインクラフトは、その逆を行っている。ブロックで人間や動物も表現するようなアニメ的な表現である。風景や質感にリアルを求めていない。

 それに、もし掘ったり建築するのに疲れたら、なにもし…
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