写真: iStock / thinkstock
都市部や駅近の物件では、コンビニや飲食店が1階にある物件が数多く存在する。便利そうだから住んでみたいけど、いざ住むにあたってあらかじめ知っておくべき注意点はあるだろうか?
そこで今回は、繁華街の物件を多く扱う、東京都新宿区の不動産会社「KURESTA」の菊地さんに、詳しい話を伺った。
まずは、1階にコンビニや飲食店がある物件には、どのようなメリットがあるかを聞いてみた。
「食事や買い物に便利なのは言うまでもありません。そのほか店内が明るいため、夜遅くに帰る場合でも防犯上安心感がある、という方も多いと思います」
ファミレスなどの飲食店の場合、火災や臭い、害虫などは気になるのだろうか。
「マンションに新たに飲食店を設置する場合は、消防法に則っていないと建設の許可がおりません。そのため火災の心配はさほどないかと思います。臭いに関しては、大手チェーンのファミレスであれば、かなり臭いには気を使っています。ダクトを最上階に設置する規約がある場合が多いため、あまり気にならないはずです。また害虫に関しても同じく、絶対とは言えませんがしっかりと駆除対策をしている場合がほとんどです」
なるほど、各地に店舗を持つ大手チェーンの場合は、しっかりと対策を行っていることが多いようだ。ではそれ以外の、例えば個人店などが階下にある場合は、住む前にどの辺をチェックすればいいのだろう?
「ダクトの位置は必ずチェックしましょう。ラーメン店、中華料理店、焼肉店など、臭いが強い飲食店が入っている物件では、1階店舗のすぐ隣にダクトが設置されていると、臭いが上の階に上がってくることがあります。また、夜でも車やバイク、搬入トラックが後退する際の警告音、居酒屋であれば酔客の声などの騒音があることも。昼間は大丈夫でも、夜間の様子はどうなのか、入居後トラブルにならないよう、しっかりチェックすることが必要だと思います」
菊池さんによると、1階にコンビニがある物件に住んでいた人が、「コンビニを冷蔵庫代わりにして、浪費しすぎてしまった」という理由で引越したこともあるのだとか。どんな物件でもメリット・デメリットはある。入居前に、しっかり内見をすることが重要だと言えそうだ。
文: SUUMOジャーナル ピックアップ
元記事:1階にコンビニや飲食店がある物件を選ぶとき、知っておきたいこと
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