今年はどうなるだろうか。
去年の暮れからのできごとを振り返り、
予想してみよう。
去年の暮れ、わしは実家に帰って親類や古い知り合いの
おおぜい集まる忘年会に参加し、楽しんでいた。
持ち寄られたうまい食べ物。うまい酒。うまいお菓子。
みんなよく食い、よく飲み、よくしゃべった。
年越しカウントダウンをしたような気もするし、
ソバを食ったような気もする。
あまりはっきりとは覚えていない。
酒が入り、イイカンジにできあがっていたのである。
最初の乾杯から5時間もたっただろうか。宴もオヒラキとなり、
客人たちは帰り支度をはじめる。
招待した側として、客人を見送らねばならない。
見回すとわしの父親が見当たらぬ。
聞けば、飲み疲れて自室で寝ているらしい。
ガッデム!
彼は普段から酒豪を誇る男である。
誇るからにはここで「寝落ち」は許されないのだ。
わしは立ち上がった。
宴会の間から父親の部屋へ向かうには、
ふたつのルートがある。
ひとつは遠回りだが扉はないルート。
もうひとつは近道だが扉がみっつあるルート。
わしは近道を選んだ。
この建物は、増改築を繰り返したために妙な構造になっていて、
無駄な部屋や扉、通路が入り組んでいる。
わしが選んだルートは、これらの特徴がとりわけ顕著に
あらわれているエリアである。
引き戸を開け、暗い納戸のような部屋を通り、次の廊下に
つづくドアを開ける。
いや、開かない。
やけにノブが固いな・・・。いや、ノブは回ってるんだが・・・。
とガタガタやって、肩でドアを押したような記憶がある。
急にドアが開いたため、廊下に倒れるような姿勢になる。
だが、酔っていてもこれぐらいで転ぶわしではない。
右足を前に踏み出し、体勢を立て直す。
だが、床はなかった。
真っ暗になり、一瞬の落下を感じたかと思うと、硬い衝撃がきた。
「ぐふ」とか「へぶっ」などという声がもれたかもしれない。
みまわすとそこは丸石がちらばる裏庭であった。
開けるドアを間違えたのである。
これはいわば「封印された勝手口」とでもいうもので、
普段はまったく使われていない。出た先にもたたき台などは
なく、40センチほどの高さの段差になっている。
ここから落ちたわけである。
わしはそう理解すると、半笑いを浮かべながら段差を登り、
ドアを元通りに閉めた。
父親を起こし、客人を見送り、宴会の間に戻ったあたりで
異変に気づいた。
「あちこちがいてえ・・・!」
損害をチェックすると、両方のヒザに打撲ダメージがあり、
右手のヒジにも打撲、右手の甲に打撲+擦過傷で出血。
暗闇の中で落下した際に、とっさに頭部と腹部をガードする
ポーズをとったものと思われる損傷箇所である。
痛いので、これは小指がわの中手骨あたりが折れているかも
しれないと思ったが、痛いけど左手で動かしてみると、痛い。
痛いが右手自身(?)の力で動くので折れてはいないようである。
でも痛い。酒が入ってるのに痛い。
しかし、読んでいる途中の小説が「イイトコロ」だったので、
洗浄と止血だけをさっさとすませ、ふとんに入って続きを
読んでいるうちに寝てしまった。
そして1月3日。
「かさぶたスプレー」によってふさがった傷をかばいながら
リネをしていると、小林義信からWISがきた。
あいかわらず自分の立場もわかっていない、調子に乗った
愚劣な内容である。そろそろまたエロ画像を使って大阪まで
おびきだし、鼻血のひとつでも出させてやるべきかもしれない。
「犬でもデキのいいやつは言葉でしつけができるのだが、
そうでないやつはゲンコツを添付しないと・・・・」
というような内容で会話をしていると
え?なんだって?
ん?
ぶひゃひゃひゃひゃ!!!
まったくこの男、新年早々、笑わせてくれるw
かさぶたが少しはがれてしまったほどだ。
さて、今年の予想だったな。
こんな感じじゃないッスか?
2008年01月06日
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