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マレーシア機 「漂流物」の捜索難航
3月23日 18時52分

マレーシア機 「漂流物」の捜索難航
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行方が分からなくなっているマレーシア航空機について、各国は、人工衛星が相次いで機体の可能性がある物体を撮影したインド洋の南の海域で捜索を続けていますが、これまでのところ該当する物体は、見つかっておらず、広大な海域での捜索は難航しています。

今月8日に南シナ海の上空で通信が途絶えたマレーシア航空の旅客機について、オーストラリア政府に続いて、中国政府が、22日、インド洋の南の海域で機体の可能性がある物体を、人工衛星が撮影したと発表しました。
それぞれの物体が同一のものかは分かっていませんが、いずれも20メートル以上の物体で、オーストラリア西部のパースから南西に2500キロほど離れた海域で撮影されたことから、各国は、周辺海域での捜索に力を入れています。
これまでの捜索で、木製の板とみられる漂流物などが複数漂っているのが確認されていますが、旅客機との関係は分かっておらず、衛星で捉えられた物体も見つかっていません。
このため、23日もオーストラリア軍やアメリカ軍などの哨戒機合わせて4機と民間機4機が、潮の流れなども計算に入れ、範囲を広げて捜索に当たっています。
また、海上自衛隊のP3C哨戒機2機も、23日、マレーシアからオーストラリアに派遣され、早ければ24日にも捜索に加わることにしています。
さらにオーストラリア軍の艦艇などが海上の捜索を続けていますが、現場の海域は、波が高く、潮の流れも速いうえ、天候も変わりやすいということで、広大な海域での捜索は難航しています。

捜索難航の背景は

オーストラリアの海上保安当局は23日午後、記者会見し、空からの23日の捜索はオーストラリア軍、アメリカ軍、それにニュージーランド軍の哨戒機4機と民間の航空機4機の合せて8機の態勢で、時間や範囲を調整して、行っていることを明らかにしました。
22日の捜索では木製の板とみられる漂流物やひも状のものが漂っているのが確認されたということですが、旅客機との関係は分かっておらず、人工衛星が画像でとらえた物体も見つかっていません。
現場の海域はオーストラリア西部のパースから南西におよそ2500キロ離れていて航空機では片道およそ4時間かかります。
このため搭載できる燃料の関係で、現場海域での捜索は哨戒機では2時間、民間のジェット機で5時間程度に限られるということです。
また、捜索範囲はおよそ5万9000平方キロメートルと広大な範囲に及んでいて、太陽の反射によっては海上の漂流物を見つけるのに困難が伴うということです。
さらに、インド洋の南の現場の海域は、波が高く、潮の流れも速いうえ、天候も変わりやすく、雲や霧などで視界が悪くなるなど捜索には厳しい条件が伴っています。
また、オーストラリアのトラス副首相が22日、記者団に対し、「物体が流されてしまったり、沈んでしまったりした可能性がある」と述べるなど、人工衛星が捉えた物体が数日たって、沈むなどしたおそれもあり、各国は、手がかりの発見を急いでいます。

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