眞子さま 卒業後は公務に重点3月23日 18時52分
秋篠宮ご夫妻の長女の眞子さまは、ことし開かれる国際的な陶磁器の展覧会の名誉総裁に就任するなど、大学を卒業後は進学や就職はせず、皇族として本格的に公務に取り組まれることになりました。
眞子さまは、東京の国際基督教大学に4年間在籍し、美術の分野を中心に学んできましたが、今月26日に卒業されます。
関係者によりますと、卒業後は進学や就職はせず、皇族として本格的に公務に取り組む予定で、ことし9月12日から1か月余りにわたって岐阜県で開かれる「国際陶磁器フェスティバル美濃」の名誉総裁に就任されることになったということです。
この展覧会は、3年に一度開かれる世界的な陶磁器の祭典として知られていて、これまで、故・高松宮妃や、桂宮さまが名誉総裁を務められてきました。
眞子さまは、イギリス留学を終えて帰国した去年7月に、初めて一人で地方での公務を経験するなど、学業に支障のない範囲で公務に臨み徐々に活動の幅を広げられてきましたが、公的な役職への就任が決まったのは初めてです。
このほか、眞子さまは、ことし6月には国際青年会議所の大会に出席するため紀子さまとともに山形市を訪問し、10月には長崎県で開かれる国体で、お一人で競技を観戦される方向で調整が進められています。
眞子さまのこれまでの公的な活動は
眞子さまは、これまでも秋篠宮ご夫妻に連れられるなどして公的な活動の経験を重ねられてきました。
中学生の時には、ご夫妻や佳子さまと、「愛・地球博」の開催に合わせて愛知県で開かれた「こども環境サミット」に出席したほか、中学生が自分の考えを発表する「少年の主張全国大会」にも紀子さまと臨み、同世代の生徒の発表に耳を傾けられました。
高校生になると、毎年ご夫妻に連れられて、各地で開かれる「全国高校総合文化祭」に出席するなどしたほか、2年生の時には、上野動物園に贈られた馬の贈呈式で公的な行事に初めて1人で臨まれました。
大学生になってからも、学業に支障のない範囲で公的な行事に携わり、平成23年10月、成年皇族となる20歳を前にした記者会見では、「公的なものを含めさまざまな行事に参加していきたいと思っています」と今後の抱負を述べられました。
また、秋篠宮さまは、翌月の記者会見で、「公的な行事を依頼された場合には、せっかく頂いた機会ですので、一つ一つを大切に一生懸命務めるようにと申しています」と述べられました。
眞子さまは、成年皇族となったあとは、国賓の歓迎晩さん会に出席したり、天皇誕生日や新年の一般参賀で宮殿のベランダに立ったりしていて、去年7月には、福岡市でアジア太平洋地域の子どもたちの交流行事に出席し初めて1人で地方での公務に臨むなど、徐々に活動の幅を広げられてきました。
その後も、紀子さまが臨まれてきた行事に代わりに出席したり、今月13日には、紀子さまに別の公務が重なるなか、秋篠宮さまとともに被災地を訪問したりしていて、今後、眞子さまが、秋篠宮ご夫妻の公務を手助けされる機会も増えていくものとみられます。
女性皇族の大学卒業後の進路
平成に入って成年を迎えた眞子さまを除く6人の女性皇族も、全員が大学を卒業しましたが、卒業後の進路は就職や進学などさまざまです。
このうち、天皇皇后両陛下の長女の黒田清子さんは、卒業後、公務に臨むかたわら、非常勤職員として山階鳥類研究所に勤務し、去年大学を卒業した高円宮家の長女の承子さまも、日本ユニセフ協会に常勤の嘱託職員として勤められています。
また、三笠宮瑶子さまも、卒業した年に日本赤十字社での勤務をはじめられました。
三笠宮彬子さまと高円宮家の三女の絢子さまは、大学卒業後、留学したり大学院に進学したりして学問を続ける道を選ばれました。
一方、高円宮家の次女の典子さまは、卒業後、進学や就職はせず、皇族としての公務に臨まれています。
[関連ニュース] 自動検索 |
[関連リンク] |
|