カブールのホテル襲撃９人死亡

3月21日 15時42分

アフガニスタンの首都カブールで２０日、日本のＪＩＣＡ＝国際協力機構も宿泊先としてきたホテルが反政府武装勢力に襲撃された事件で、外国人４人を含む９人が死亡していたことが確認されました。

反政府武装勢力・タリバンに襲撃されたのは、アフガニスタンの首都カブールの中心部にある「セレナホテル」で、ＪＩＣＡ＝国際協力機構が職員の宿泊先とするなど、外国人がよく利用するホテルとして知られていました。
アフガニスタンの治安当局は、当初、ホテルに侵入した武装勢力との銃撃戦で、警備員など２人がけがをし、武装勢力側の４人を殺害したとだけ発表していましたが、２１日の朝になって外国人４人を含む９人が死亡していたことを明らかにしました。
ＪＩＣＡによりますと、事前に危険情報があったため、職員は全員退避させていたということで、カブールの日本大使館も現地に滞在している日本人について全員の無事が確認できたとしています。
アフガニスタンでは来月、大統領選挙が行われる予定ですが、タリバンは選挙を妨害するため攻撃を強めるとする声明を出していて、２０日は東部でも警察署がタリバンの襲撃を受け１１人が死亡するなど、治安の悪化が進み緊張が高まっています。