ワタムシ:福島第1原発から32キロ 13%に異常
毎日新聞 2014年03月20日 23時59分(最終更新 03月21日 01時01分)
東京電力福島第1原発から北西約32キロにある福島県川俣町山木屋地区で採取したアブラムシの仲間「ワタムシ」の2012年の調査で、高い確率で異常が確認されていたことが20日、分かった。北海道大の秋元信一教授が調べた。秋元教授は「13年の調査では回復の兆しがみられた。モニタリングを継続したい」と話している。
ワタムシは体長約3〜4ミリで羽があり、複数の植物に寄生するのが特徴。
秋元教授は12年6月、山木屋地区で、原発事故後初めての交配により、木の枝でふ化した「オオヨスジワタムシ」を採取。死骸を含む167匹のうち、13.2%に脚が壊死(えし)するなどの異常があった。(共同)