球団イベントのサイン会に参加した田中

【フロリダ州タンパ２１日（日本時間２２日）発】実戦登板４戦目となる２２日（同２３日）のツインズとのオープン戦を翌日に控えたヤンキース・田中将大投手（２５）は、投手陣と軽めの調整をした後、変化球を交えた強めのキャッチボールを行い練習を終えた。この日はホームでパイレーツとのナイトゲームが組まれていたが、観戦はせず午後６時半前には球場を後にした。

　ツインズ戦は、９０球をメドにどこまで投げられるかがテーマとなる。ロスチャイルド投手コーチも「スタミナがあるところを見たい。簡単にアウトを取るところを見せてくれれば球数も減ってくるし、長いイニングを投げられるからね」と語った。今回は中４日から中５日の調整となったことで、その影響も気になるところだが、田中に不安はない。「特に大きく変化はない。最近ずっと中４日のペースで投げていたので、この１日でも長く感じましたね。体の面では大丈夫だと思いますけど、明日はちょっと離れた所（遠征）に行っての試合。初めての経験なので、そのなかでどれだけしっかりと投げられるかだと思います」

　前回の登板では二死から制球を乱して四球、そして長打を浴び、得点を許す反省点もあった。田中は「もちろん投げていればバタバタするイニングもあるかと思うが、それをいかに最小限で食い止めるかということも大事。ないに越したことはないが、必ずそういうのはあるので、いかに慌てないで抑えられるかというところも自分にとってすごく大事なところだと思う」と自覚している。自身が掲げるテーマも、登板ごとに実戦に近いものになっている。