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消費増税で牛丼業界大手3チェーン、横並びから価格に差

 4月に消費税が5%から8%に上がるのに伴い、外食系会社は対応に苦慮している。今までは牛丼や牛めしが税込み280円と横並びだった牛丼チェーン各社では、消費税アップ後は「すき家」が10円値下げの270円、「松屋」が10円値上げの290円、「吉野家」が20円値上げの300円と、値段にバラつきが出た。なぜ違いが生まれたのか。各社の“事情”に迫った。

 競争による価格低下で「デフレの象徴」ともいわれてきた牛丼。大手チェーン3社で、消費税アップ後の対応は分かれた。

 まさかの“便乗値下げ”は「すき家」。牛丼並盛を10円下げ270円とした。広報担当者は「量を減らす、などは一切ありません」とモノに変わりがないことを断言した上で、「値下げで入客数を上げたい、という考えです」と話した。「消費税アップ時に値下げする」というインパクトで、客を増やして収益を上げようとしている。

 一方で「吉野家」は、20円増の300円。値上げ分は「味と品質を高める」とし、タレの改良などの品質向上で補う予定だ。「松屋」の牛めしは、10円アップの並盛290円。今は本体価格267円の並盛が、消費税8%後の単純計算で約288円になることを考えれば、ほぼ「現状維持」。こうした各社の対応の違いは、ひとつには「牛丼系以外のメニュー」の品数がかかわっているようだ。

 ある食品業界関係者は「牛丼は、実は今や競争による価格の低下で、利益を生みづらい」と説明する。各社とも肉は輸入品だが、最近の円高によって仕入れ値が高騰。「利益は原価の30%強が業界のセオリーなのに、牛丼系は実際はどの社も30%に及ばない」と話す。

 メニュー数を見ると、サイド品などを除き「すき家」は28品目、「松屋」は19品目。品数の違いが、そのまま増税後の値段の違いとして表れている。実は、単価でそれほど利益が見込めない牛丼系は思い切って値下げし、PR効果で相殺するというのが「すき家」の考え方とみられる。同チェーンで、牛丼以外の価格は未発表だが「セットメニューは値上げする可能性が高い」(同広報)。バランスも取っている。

 一方、「他の2社に比べ、牛丼系メニューに重きを置く傾向にある」(同関係者)といわれる「吉野家」。昨年12月には、単価の高い「牛すき鍋膳」(並盛税込み580円)を発売し、売り上げも好調。牛丼系以外にも力を入れてきているが、今回の消費税アップで、減少する可能性がある客数を補うには、どうしても、主力の牛丼を値上げせざるを得なかったようだ。松屋は、中間の位置といえる。

 各社とも“苦肉”の思惑が見え隠れする値段設定。4月以降、新たな形で牛丼戦争が勃発する可能性もある。

(2014年3月23日06時03分  スポーツ報知)

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