研究者はiPSに対抗したかったのか
英科学誌「ネイチャー」に掲載されたSTAP細胞論文の共著者、笹井芳樹CDB副センター長は、疑惑が大きく報じられる前の毎日新聞のインタビューで「日本の独自性を示すには、才能を見抜く目利きと、若手が勝負できる自由度の高い研究環境が必要」と語り、この10年で半減されたものの運営費交付金がSTAP細胞研究に「役立った」としている。理研関係者によると、小保方さんに「自由度の高い」研究室を持たせ、大がかりな成果発表を主導したのは笹井さんだった。
笹井さんはマウスのES細胞(胚性幹細胞)から網膜全体を作ることに成功した再生医療分野の著名な研究者。榎木さんは「山中教授がiPS細胞を開発するまでは、笹井氏が間違いなくスター研究者だった」と言う。だが、iPS細胞が実用化に近づいたことで、笹井さんら“非iPS系”研究者の間では「埋没してしまうのでは」との危機感が高まっていたといわれる。
「こうした競争意識が理研の“勇み足”を招いたのではないか」(榎木さん)
「必要だというなら現在の独立行政法人制度では全く不十分だ。手をこまねいていては欧米の一流研究所を超えることはなく、躍進する中国の国営研究所に一挙に追い抜かれるだろう」。昨年10月23日、中央合同庁舎4号館の会議室でノーベル化学賞受賞者の野依良治・理研理事長が熱弁をふるった。
「科学者に科学者の管理ができるのか」。財務省関係者からはそう不安視する声が聞かれたが、理研関連の来年度予算編成が大詰めを迎えた1月末、理研はSTAP細胞論文を発表。政府は早速、理研を「特定国立研究開発法人」の指定候補にすることを発表し、野依理事長の訴えは実りかけた。ところが、論文に画像の使い回しや他論文からの無断転載が相次いで見つかり、政府は閣議決定するまでの間、理研の対応を見極める方針だ。指定の「追い風」として期待されたSTAP細胞は逆に足かせになってしまったのだ。
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STAP細胞騒ぎは当分収まりそうにありませんが・・・
その背景にある研究者の想い、焦り、理研を取り巻く環境・・・
見事に見て取れますね・・・
まず、今回の小保方さんを起用した背景を述べていますね・・・
才能を見抜く目利き・・・
それで抜擢したんだ・・・
その抜擢した当の本人は再生医療では有名な研究者だった・・・
ところがiPS細胞が出てきて、なんとノーベル賞を受賞してしまった・・・
そうなると世間の目は山中教授一辺倒だ・・・
自分たちの研究が埋没してしまうのではないかという焦り・・・
理研の理事長はご存知ノーベル化学賞の受傷者野依先生
今の様な独立行政制度では全く駄目だ・・・
世界に通用するには変えないとダメだ・・・
そこで発表されたSTAP細胞・・・
iPS細胞と比較してその優位性を示して見せた・・・
これで理研は国立研究開発法人に格上げできるはずだった・・・
理事長の思惑通りに・・・
ところがこんな騒ぎになって事態は一変・・・
STAP細胞の発表の裏にはこの様な政治的な“配慮“が
有ったのでしょうか・・・
研究者の功名心がどの様に働いたのでしょうか・・・
少し胡散臭く見えてくるのは僕だけでしょうか・・・<`ヘ´>
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