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英に逸材16歳「夢は日本のフル代表」
サイ・ゴダード(3月18日)
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【スポーツ】<首都スポ>藤田 明日につながるトライ2014年3月23日 紙面から
7人制ラグビーのワールドシリーズ第6戦「東京セブンズ」は22日、東京・秩父宮ラグビー場で開幕し、B組の日本は1次リーグで1分け2敗で4位に終わった。アルゼンチンと勝ち点4で並んだが、総得点で下回った。23日の決勝トーナメントでは、ボウル(9〜16位決定)戦に回り、初戦でサモアと対戦する。15人制日本代表の藤田慶和(20)=早大2年=は勝てばカップ(1〜8位決定)戦進出が決まった第3戦のケニア戦で、0−12の後半に追撃トライを挙げたが、健闘及ばず。15人制日本代表の福岡堅樹(21)=筑波大2年=は初日でトライを奪えず、ほろ苦いセブンズデビューとなった。 1次リーグ4カ国中4位。しかし藤田は下を向かなかった。 「最後のケニアに勝てばベスト8に入って歴史を変えられたのに、モノにできなくて本当に悔しい。だけど、2年前より確実にレベルアップしています」 3試合の戦いぶりに成長は見てとれた。初戦のアルゼンチンには前半を14−7とリードしたが、終了直前に追いつかれてドロー。続く昨季王者の南アフリカ戦は5−33と突き放されたが、最後のケニア戦は逆に、前半12点をリードされながら後半に反撃。自陣のPKから一気に攻め返し、FW桑水流が相手ゴール前に持ち込んだ密集からサイドを突いた藤田が一瞬でインゴールをこじあけた。夜空に大歓声が響く。 「あそこは前を見て状況判断できた。明日につながるいいトライだったと思う」 手応えには理由がある。大学入学を前に代表入りした2年前は、東京セブンズではトライを取れずじまい。今季はこれが世界のトップクラスとの初対戦だが、09年7人制W杯準優勝のアルゼンチンと引き分け、同4強のケニアからはトライを奪い、勝利に肉薄した。 「世界のレベルは上がっているけど、日本も差を詰めている」と藤田。今大会での8強入りは逃したが、今季最大の目標は来週(28〜30日)、香港で行われる来季のワールドシリーズ昇格決定戦。「きょうの内容で、僕自身16年、20年のオリンピックが楽しみになりました」。大会2日目は9〜16位を決めるボウル戦。20歳の挑戦はきょうも続く。 (大友信彦) 首都圏のアスリートを全力で応援する「首都スポ」面がトーチュウに誕生。連日、最終面で展開中 PR情報
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