2回、日本ハムに3点を許し汗をぬぐう菅野=東京ドームで(村中拓久撮影)
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◇日本ハム3−2巨人
心配は感じていない。巨人・菅野が自身初の開幕投手をほぼ手中に収めた。2回2死満塁のピンチで西川に走者一掃の3点中越え適時三塁打を浴び、3イニング4安打3失点。オープン戦ラスト登板は最高の形にならなかったが、心が折れることはなかった。
「いい球と悪い球がはっきりしていた。反省点は分かってる。修正する自信はあります」。揺らがぬ自信。これが成長の証しだ。新人だった昨季。未経験の世界が続いたため「どうなるんだろう」と思いながら登板していた。でも、今は違う。「やらなければいけない」。この思いが右腕を鍛錬に駆り立てる。
「責任感は明らかに強くなっています」。その証明が2・37でまとめたオープン戦防御率だ。そんな菅野を原監督は信頼し、腹を決めた。試合後の会見で「決まりました」。具体名こそ挙げなかったが、巨人では2000年の上原浩治以来となるプロ2年目での開幕投手にすることを示唆した。
当然、右腕は後ろを振り返らない。「悔いのない調整をして、心身ともに充実した状態で迎えたいですね」。次の登板は大観衆が見つめる一戦。菅野は自らを信じて東京ドームのマウンドに立ち、阪神打線相手に腕を振る。 (川越亮太)
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