中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > 大リーグ > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【大リーグ】

ダルビッシュ、寝違えで登板回避 吉兆?昨年も同時期に首痛で準完全

2014年3月23日 紙面から

 【サプライズ(米アリゾナ州)大城和美】寝違えは“吉兆”!? レンジャーズのダルビッシュ有投手(27)は21日、寝違えによる首の張りを訴え、予定されたマイナー戦の登板を回避した。ダルビッシュは「2〜3日で大丈夫」と語り、31日に予定されたフィリーズとの開幕戦先発に支障はなさそうだ。昨年も同じ時期に同じ寝違えでオープン(OP)戦の登板を回避。だが、いざシーズンに入ると、4月2日のアストロズ戦は“あと1人で完全試合”という快投を演じただけに、今回もこれを“吉兆”にしてみせる。

 思わぬアクシデントに見舞われたエースの顔に、不安の色は一切なかった。

 「単純に寝違え。疲れがたまっているので、バランスが崩れた。2〜3日で大丈夫」。マイナー戦の先発を回避したダルビッシュは、落ち着いた表情で語った。「開幕? もちろん。次の登板(26日のマリナーズ戦)もたぶん大丈夫」。31日のフィリーズ戦で任されたメジャー初の開幕投手は、きっちり勤め上げるつもりだ。

 ブログでつづった言葉にも、悲壮感はなかった。「毎年1回は(寝違えが)出るんよなぁー。。首長いから?(笑) まぁシーズン中じゃなくて良かったです 次の登板は大丈夫だと思いますので、なんとか全力で治します!!」(原文まま)

 思い出されるのは昨年の3月18日だ。やはり寝違えでOP戦の登板を回避したが、シーズン初登板だった4月2日のアストロズ戦は、9回2死までパーフェクトという“準完全”を達成。シーズンを通しても両リーグ最多の277奪三振を記録してサイ・ヤング賞投票でも2位に食い込んだ。“前例”があるだけに、球団地元紙フォートワース・スターテレグラム(電子版)も「ダルビッシュが開幕に間に合うかとやきもきしている人は、たった1年前を思い出してほしい」と楽天的に報じた。

 しかも今回は昨年より軽症というだけに、周囲にも懸念はない。ワシントン監督は「彼がどこかおかしいと言うのを押して登板させ、何か問題が起きるよりは、いま用心していた方がいい」と予防の意味での登板回避を強調。「ユウは今春のキャンプでチームが望む進化を見せてきた。開幕戦も準備万端だよ」と全幅の信頼を語った。

 ダルビッシュよりも心配なのは、チーム全体の故障者の多さだ。ホランドとハリソンの両主戦は開幕絶望で、先発投手陣は駒数をそろえるのさえも四苦八苦している。野手陣も、この日は秋とモアランド、アンドラスの3人がそろってOP戦を欠場。指揮官は「ちょっとした故障を抱えている連中が多いな。しかも時期が悪い。まあ、何とかやっていくしかないが…」と嘆息した。

 ダルビッシュさん、ファンは寝違えが吉兆となるよう祈りつつ、首を長くして開幕を待ってます−。

 

この記事を印刷する

PR情報

おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ