PC遠隔操作の片山被告保釈「私はやっていない」「PC操られていた」:イザ!

2014.3.6 12:32

PC遠隔操作の片山被告保釈「私はやっていない」「PC操られていた」

 PC遠隔操作ウイルス事件で保釈された片山祐輔被告が会見。「何らかの形で私のパソコンが操られていた可能性が100%」と無罪を強調した。

 4人が誤認逮捕された遠隔操作ウイルス事件で、東京高裁は5日、IT関連会社元社員、片山祐輔被告(31)=威力業務妨害罪などで起訴、公判中=の保釈の執行停止を取り消した。片山被告は保釈保証金1千万円を納付しており、同日、勾留されていた東京拘置所から保釈された。

 片山被告は保釈後、東京・霞が関の司法記者クラブで会見し、「私はやっていない。何らかの形で私のパソコン(PC)が操られていた可能性が100%」と強調。「(真犯人は)前科のある私をスケープゴートにしようとして、犯人に仕立て上げられていったのではないか」と述べた。

 高裁は4日、「証拠隠滅の恐れは小さい」として片山被告の保釈を認めたが、検察側の申し立てを受け、いったんは保釈の執行を停止。しかし、権限のない検察官の申し立てだったことが5日に判明し、検察側が改めて申し立てをしていた。

 片山被告は先月12日に東京地裁で開かれた初公判で、遠隔操作ウイルスの作成技術がないなどとして、全面無罪を主張。弁護側は検察側の約640点の証拠採用に同意しており、証拠隠滅の可能性を否定していた。これに対し、検察側は片山被告の派遣先の会社のPCで見つかった遠隔操作ウイルスの痕跡などを証拠に、有罪を主張している。

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