[三橋実況中継]日本が壊れる

From 三橋貴明

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●三橋貴明の無料Video「韓国経済の悲惨な現状」
http://www.youtube.com/watch?v=cJ5ZkH04hwE

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相変わらずの花粉症でございますが、一番きつい時期は過ぎました。「寒くて、風が強い」時期が最も重症になるのです。ようやく、春が訪れ、気温が上がって参りましたので、徐々に落ち着きつつあります。

季節は春めいてきましたが、我が国の国民経済は2014年4月という「国民経済の崖」に突き当たることになります。何しろ、1月の実質賃金は対前年比でマイナス1.8%。ここに、消費税増税分が加わるため、4月の実質賃金は、下手をするとマイナス3%超になってしまうかも知れません。普通に、政権が持たないように思われます。少なくとも、支持率は激減でしょう。

財務省は安倍政権の行方など、特に気にしていないでしょうが、更なる増税ができなくなる(現状、困難でしょう)のは困るため、政府支出について数値目標を設定し「使わせる」という、恐らく史上初めての動きに出ています。

反対側で、安倍政権は産業競争力会議や経済財政諮問会議の「民間議員」の意見を取り入れ(もしくは民間議員を利用し)、外国人の移民や外国人労働者の増強、扶養控除の縮小、法人税減税、所得税に上限設定、道州制、雇用の流動性強化といった、典型的な新古典派的な政策を怒涛の勢いで進めていっています。現状、東北の復興が完了したとはお世辞にも言えないわけですが、2012年12月の総選挙における自民党の公約、
「まず、復興」
はどこに行ってしまったのでしょうか。

というわけで、今後の三橋は政権批判の声を高めていくつもりでございます。

特に、外国人移民問題や道州制は、冗談でも何でもなく「国の形」を変えかねないラディカルな政策です(おそらく後戻りができない)。東北の復興が終わっていない現時点で、何ゆえにこれほど「過激」な政策を実施しなければならないのでしょうか。

ちなみに、安倍政権の現在の一貫性がある「構造改革」を突き詰めると、いかなる世界が訪れるのか。知りたい方は、さかき漣:著「顔のない独裁者 「自由革命」「新自由主義」との戦い 」をご一読下さいませ。
http://www.amazon.co.jp/dp/4569807488/

◆一般参加可能な講演・イベントはありません。

◆4月3日にWAC社「三橋貴明の日本を豊かにする経済学」が発売になります。
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◆4月12日にPHP研究所「「妄想大国」韓国を嗤(わら)う」が発売になります。
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室谷先生との対談本ですね。

◆2月22日飛鳥新社から「愚韓新論」が発売になりました。
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◆現代ビジネスで「三橋貴明の第二次所得倍増計画」連載中です。
【第5回】第二章 防衛費拡大で日本経済大復活(前編)—国民所得を確実にあげる~需要拡大、民間投資も拡大する、巨大「成長分野」は「安全保障」だ!~
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/38692

◆週刊実話 連載「三橋貴明の『マスコミに騙されるな!』」第69回 「焦る日本政府」
なお、週刊実話の連載は、以下で(二週遅れで)お読み頂くことが可能です。
http://wjn.jp/article/category/4/

◆Klug連載 三橋貴明の「経済ニュースにはもうだまされない」第246回 移民問題
http://www.gci-klug.jp/mitsuhashi/2014/03/18/021145.php

◆有料メルマガ 週刊三橋貴明 Vol252 自由貿易は自由なのか?
http://www.mag2.com/m/P0007991.html
今回は「自由貿易」と「取引コスト」の問題を取り上げてみました。初めてアメリカ大陸を訪れた欧州人はコロンブスではないって知っていました?

◆メディア出演
3月23日(日) 13時からテレビ愛知の「世界ぐるっと緊急報告! どうする?日本のエネルギーSP」に出演します。
http://www.tv-aichi.co.jp/energy/

3月26日(水) 6時から文化放送「おはよう寺ちゃん活動中」に出演します。
http://www.joqr.co.jp/tera/

3月21日(金) チャンネル桜「報道ワイド日本ウィークエンド」に出演しました。
【景気対策】予算執行に見る財務省の焦燥、しかもトリクルダウン理論に依拠する過ちを犯す[桜H26/3/21]
http://youtu.be/qSkdJ8Gi45o
【日本解体政策】移民受け入れと道州制の議論が始まった[桜H26/3/21]
http://youtu.be/UvSE3F_y3so
【明るい経済教室】最大の難関か、物価と給料のアップを阻むデフレマインド[桜H26/3/21]
http://youtu.be/gnsY_MyLq4A

◆三橋経済塾

三橋経済塾 第三期 第三回の講義が実施されました。
http://members.mitsuhashi-keizaijuku.jp/
第三回のテーマは「経済学と財政」でございます。今回はゲスト講師はお招きせず、三時間目は久々に「ケーススタディー」になりました。

ちなみに、今回のケーススタディの内容は以下の通りです。

『現在の日本はデフレ深刻化で、財政が悪化しています。この状況を「利用」し、対象分野から一つを選択し、レント・シーキングとしての新規ビジネスを起こす戦略、レトリック(キャッチフレーズ)を考えてみてください。(対象分野):警察、自衛隊、消防、ガス、電力、水道、徴税、医療、裁判、運送、建設、土木、通信、郵便、航空、地下鉄、学校、バス、生活保護』
本塾のケーススタディは、「悪辣に考えれば考えるほど、評価される」という面白いものです。今回は、それこそ「民間議員」として政府の某会議に入り込み、「自社の利益のための政策」をどのように実現するかについて、各班にシミュレートしてもらったわけでございます。実際に実践されると困るのですが、この種のケーススタディを実施している塾は、世界に「三橋経済塾」ただ一つでしょう。
経済塾では講義の映像が配信されるため、全国(全世界)から受講することが可能です(ケーススタディも見れます)。ご興味がおありの方は、是非ともご入塾下さいませ。
http://www.mitsuhashi-keizaijuku.jp/

◆チャンネルAJER 更新しました。

『G0.5(後編)3』三橋貴明 AJER2014.3.18(3)
http://youtu.be/O6Ef9nfreg4

PS
三橋貴明がアベノミクスの成長戦略を無料ビデオで解説。
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[三橋実況中継]日本が壊れる” への5件のコメント

  1. まあ、政権を取るのが誰であれ、過剰な期待は禁物という事ですな。「新世紀のビッグブラザーへ」の一難が去ったと思えばこれですから。 佐藤健志さんが言う、「両極端になればなるほど、本来の立場とは異なり、まるで反対の主張と同じになる」というのは的を射ていると思います。 民主党と安倍政権、当初はまったく相容れないものと思っていましたが、安倍総理の「日本をオープンにする」というのは菅元総理の「国を開きます。 平成の開国。」と同じですし、移民推進にしても民主党がINDEX2009で掲げていた外国人参政権と何が違うのか と言いたい。
     ただ、明確な意図を持ってこれらの政策を進めようとしているのは竹中平蔵氏など一握りで、こいつらが第一声で大きく主張するため、周りは沈黙して自らの本音を語ることも無いまま空気に流されてしまう というのが実態なのでしょう。 小中学校の学級会、音楽会や各種発表会のテーマを決める時に似たようなことが無かったでしょうか。 一人最初に「○○が良い。」と主張すると、周囲の何も主張しない人はそれに付和雷同して、「自分は××の方が良いと思う。」と主張しても覆らないし、周囲も無関心(気弱)なため議論すらできない。
     恐るべきは、これが学級会レベルではなく国会という、国の重大事項を決定する場で行われているという事。「沈黙のらせん」
     これを覆すには三橋さんのように「黙らずに声を上げる」人が必要になってくるでしょうし、内閣支持率や自民党の支持率が消費増税により下がってくれば、安倍総理も反対意見を無視できなくなるかも・・
     という訳で、消費増税後に「こうすべきだ」という経済政策を、構造改革論者に先駆けて、大々的にアピールしていきましょう。

    • >人が必要になってくるでしょうし、内閣支持率
      >や自民党の支持率が消費増税により下がってく
      >れば、安倍総理も反対意見を無視できなくなる
      >かも・・

      それに先だって、今後、何人、首を括ることになるのでしょうか。。。

      • で、あれば恥を忍んで何をやっても好いから
        生き延びる事が最優先だ、と叫ぶべきだと思いますよ
        こういう時は潔くなってはダメです
        戦国時代など、犬畜生と呼ばれようが
        生き残れば勝ちという時代も日本にはございました
        そういう別の道、別の考え方を示すのも
        今首括る予定のない人には求められるんじゃないでしょうか

  2. >ないわけですが、2012年12月の総選挙における自民党の公約、
    >「まず、復興」
    >はどこに行ってしまったのでしょうか。

    「どこかに行ってしまった」のではなく、「はじめから、なかった」というのが正解でしょう。
    除染、廃炉の至難さを前にして、「復興」なんて素面で語れようはずがないのに、これを軽々しく口にできるという方がどうかしている。

    「この程度の公約が守れなかったからと言って、大したことではない」

    これが自民党クオリティ。みなさん、余りにも物忘れが激しすぎやしませんか。

  3. 沈黙のらせんにはおかしいと声を挙げなければならない
    諦めが一番対応としては宜しくございません
    まぁ、民主主義の国の混乱した時代に産まれたが悪いので
    声を挙げなければそれこそ負けだと思いますわ
    (政府方針に)従ったら負けだと思う。

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