最後の林業高校:天竜林閉校、校名から消える「林業」

毎日新聞 2014年03月20日 18時39分(最終更新 03月20日 20時42分)

閉校式で県教委へ返納する校旗を折りたたむ天竜林業高校の在校生たち
閉校式で県教委へ返納する校旗を折りたたむ天竜林業高校の在校生たち

 今月末で閉校になる静岡県立天竜林業高校(浜松市天竜区二俣町)の閉校式が19日、同校体育館で行われた。創立90年。現校名は60年余の伝統があり、全国で唯一校名に「林業」がつく高校だった。4月から二俣、春野の2県立高と統合し「県立天竜高校」として再スタートを切る。

 式には200人余の在校生や同窓会関係者、歴代校長などの来賓も出席。遠藤師正(のりまさ)校長は「全国唯一の『林業』の旗を降ろすことになったが、閉校は次へのステップアップのため。天竜林業という礎を大切に、さらなる発展をとげてほしい」とあいさつ。在校生を代表して生徒会長の鈴木紅樹さん(2年)は「新しい学校へ伝統を引き継ぎ、歴史を作っていこうと思う」と述べた。この後、在校生代表が校旗をたたみ県教委に返納して式を終えた。

 統合する他の2校は二俣高が3日に閉校式を終えており、春野高は20日に閉校式を行う。【沢田均】

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