北朝鮮は22日午前4時(日本時間同)から同6時10分ごろにかけ、南東部元山付近から日本海へ向け、ロケット弾計30発を発射した。聯合ニュースが22日、韓国軍合同参謀本部の話として報じた。北朝鮮による短距離弾道ミサイルやロケットの発射は2月下旬から6回目で、発射弾数は今回が最多。4月中旬まで続く米韓合同軍事演習に対抗する示威行為とみられ、今後さらに発射される可能性があるとみて、韓国軍は警戒を強めている。
今回発射されたのは地対地ロケットとみられ、いずれも約60キロ飛んで公海上に落ちたと推定される。北朝鮮は、周辺を航行禁止海域に設定していない。
北朝鮮は2月21日から短距離弾道ミサイル「スカッド」や、射程約150キロの新型の300ミリ多連装砲「KN09」を相次いで日本海に向けて発射。今回が6回目で、今月16日には元山付近から25発のロケット弾を日本海へ向けて発射している。この時は発射前日の15日に金正恩第1書記が元山入りしていたと、聯合ニュースは報じた。