UPDATE 2-法人減税、骨太方針にできるだけ具体的に書きたい=甘利経済再生相
(内容を追加しました)
[東京 20日 ロイター] - 甘利明経済再生担当相は20日、政府税調などで検討している法人税改革に関し、引き下げの時期や下げ幅など「書けるものは骨太方針にできるだけ書く」と表明した。閣議後、記者団に語った。
法人税下げをめぐっては、菅義偉官房長官が前日19日の経済財政諮問会議で「来年から取り組んでほしい」と言及。これについて甘利担当相は時期に関する見解は菅官房長官のものと断ったうえで「安倍首相は(諮問会議の場で)いつから、どのタイミングでとは言っていない」とした。
一方、「法人税引き下げが必須という首相の思いは強い」と指摘、今後具体策を詰め、今年6月の骨太の方針に「具体的に書けるものは書きたい」と述べた。
会見では緊迫の度が増すウクライナ情勢について触れ、「ロシアには各国で警鐘を鳴らしていることを真摯(しんし)に受け取ってもらいたい」と強調。また、4月の消費増税後の反動減を少しでも抑制するため「予算の迅速な執行で対処したい」と語った。
異次元緩和に踏み切った黒田日銀が1年を迎えたことへの評価については「市場との対話はうまくいっている」とした。その上で同相は「内外の経済情勢が変われば適切に対応されると思う」と述べた。 (山口貴也)
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