競輪界の“帝王”と呼ばれ、KEIRINグランプリを3度、GIを5度制した山田裕仁(45)=岐阜・61期=が、シリーズ4日目第1Rを最後にバンクを去った。その後の会見で「苦しい練習に耐える気力がなくなった。一昨年の地元(大垣)記念で配分がなく、自分の商品価値がなくなったときから考えていた」と引退を決意した理由を明かした。
今後については、「これだけお世話になった業界。いい業界であってほしいので、できることがあればやりたい。選手会に力を貸せるチャンスがあれば…」と話した。
なお、6月に行われる予定の選手会・岐阜支部長選挙へ立候補を示唆しており、しばらく身分は選手のまま。しかしレースに出走する意思はなく、今回は事実上の引退となる。