【名古屋ダービー】山田裕がラストラン、支部長選立候補へ

“引退”を表明し、中部の後輩から花束を受ける山田

　◆第６７回日本選手権競輪・Ｇ１名古屋ダービー４日目（２１日・名古屋競輪）　「ＫＥＩＲＩＮグランプリ」（ＧＰ）３Ｖ、Ｇ１（ＳＳカップは除く）５Ｖの山田裕仁（４５）＝岐阜・６１期＝が２１日、参加中の「日本選手権」４日目第１Ｒ（Ｓ級一般）５着を最後に、バンクから去った。記者会見で山田は「今日のレースを最後にします。最近は苦しい練習に耐えられなくなり、期待に応える走りができなくなってきた。一番最初に辞めようと思ったのは２０１２年１１月。地元の大垣記念にあっせんされず、僕の商品価値がなくなったと思った」と話した。

　今後については「競輪選手、競輪界を社会的に認知してもらうために頑張ってきたが残念ながら、業界、選手会の体質にはがっかりしている。例の問題（選手会移籍）もそういったストレスがたまっていたものが出たんでしょう。もし、僕を必要とし、推してくれるなら選手会で仕事をして恩返ししたい」と６月に予定されている「日本競輪選手会・岐阜支部長」選挙への立候補を示唆した。支部長になるためには、選手としての身分が必要。そのため正式引退ではなく、事実上の引退という形になる。

　◆山田　裕仁（やまだ・ゆうじ）１９６８年６月１８日、岐阜県大垣市生まれ。４５歳。大垣商卒。「日本競輪学校」へ第６１期生として入学。８８年５月、向日町競輪場でデビュー。９７年「ＫＥＩＲＩＮグランプリ９７」（ＧＰ）でビッグレース初優勝。ＧＰ３Ｖ。Ｇ１５Ｖ、Ｇ２１Ｖ。２１１０戦６１２勝。通算獲得賞金は１９億１７８２万５０９９円。１８３センチ、８８キロ。血液型Ａ