［事件］大津いじめで元同級生２人を保護観察（2014.3.18 19:15）

　大津市の中２男子自殺で、大津家裁は１８日までに、男子生徒＝当時（１３）＝をいじめたとされる元同級生の少年３人＝いずれも（１６）＝のうち２人を保護観察処分にした。残りの１人には保護処分までの必要はないとして、不処分とした。

　決定は１４日付。家裁は、２０１１年９～１０月、３人が男子生徒を体育大会で手足を鉢巻きで縛った上で口を粘着テープでふさいだ暴行など計９件を認定。丸山徹裁判長は２人の保護観察処分の理由について「短期間でも、継続的に被害を受けた男子生徒の身体的、精神的苦痛は軽くなく悪質」と指摘。「苦痛を与えたことへの理解が進んでおらず、捜査や審判を通じても内省が十分でない点は軽視できない」と判断した。

　不処分の１人は体育大会での暴行が認定されたが、丸山裁判長は「『ふざけ合い』を逸脱した暴行などを継続的にしたとまでは認められない。家庭環境も考慮すれば、保護処分の必要性は認められない」とした。