県内いじめ36・5%減 大津法務局
大津地方法務局はこのほど、滋賀県内で2013年に新規救済手続きを開始した人権侵犯事件が303件で、12年比9・0%減だったと発表した。このうち学校でのいじめは33件で同36・5%減。大津市の男子中学生が自殺した問題の影響で12年が大幅に多かったためとみられる。
いじめ33件は女子中学生が「グループからいじめを受けている」と、学校備え付けの封書「子どもの人権SOSミニレター」で相談を寄せ、法務局が中学校に対して見守りを依頼する救済措置を取ったケースなど。
いじめは08年の85件をピークに11年に22件にまで減っていたが、12年は大津のいじめ問題の影響で52件に急増していた。
インターネットを使ったプライバシー侵害は13件(12年31件)で大きく減った。12年は大津のいじめ問題に関連した侵害が半数を占めて過去最多だった。
一方、増えたのは住居・生活の安全関係事案で52件(同33件)。このうち、騒音や暴言、自治会の役員職などを巡るもめごとなど隣人間のトラブルが27件を占めた。
妻や子どもに対する暴行・虐待は57件(同80件)で、セクシュアル・ハラスメント(性的嫌がらせ)など強制・強要は42件(同31件)だった。
【 2014年03月22日 10時06分 】