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【茨城】脱原発、事故責任を追及 日製の「城下町」市民団体、日立でデモ
原発メーカーでもある日立製作所の企業城下町の日立市では、脱原発と政府による強制的な黙とう反対を訴え、市民グループが「3・11ヌードな日立パレード2014」を実施、二十人ほどが市街地の目抜き通り約三キロを一時間ほどかけてデモ行進した。 二〇〇三年の自衛隊イラク派遣に反対し、つくば市周辺の市民らがつくった「戦時下の現在を考える講座」が主催。詩人の野村喜和夫さん(62)が一一年に発表、「パレードだ」とのくだりがある詩集「ヌードな日」からタイトルを取った。 JR日立駅近くの公園で集会を開き、メンバーの加藤匡通(まさみち)さん(45)が「国が強制する追悼式典は国民を統合するための動員。死者を心から悼むことと黙とうは違う」と主張した。 東京電力福島第一原発事故の日立製作所のメーカー責任を問い今年一月、提訴した同社嘱託社員の朴鐘碩(パクチョンソク)さん(62)が横浜市から駆け付け、「福島の被災者に謝罪し、原発事業から撤退すべきだ」と訴えた。 野村さんも「私の創作を現実のアクションにリンクさせてもらい、うれしい」と喜んだ。 この後、参加者は「東海第二原発は動かすな」「政府と東電は原発事故の責任を取れ」などとシュプレヒコールを上げながら行進した。 (林容史) PR情報
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