政治歴史認識、議題にせず 日米韓3カ国首脳会談へ2014.3.20 05:00

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歴史認識、議題にせず 日米韓3カ国首脳会談へ

2014.3.20 05:00 日韓関係

 安倍晋三首相とオバマ米大統領、韓国の朴槿恵大統領による日米韓首脳会談が、オランダ・ハーグで開かれる核安全保障サミットに合わせ、25日にも開催される見通しになった。韓国政府は19日、国家安全保障会議で協議し、出席を決めたもようだ。

 首相と朴氏の直接会談は第2次安倍政権発足後初めてとなる。会談では、朴氏がこだわる歴史認識は主要議題とせず、緊迫する北朝鮮情勢などで3カ国の連携を確認する方向だ。

 韓国政府筋によると、19日の協議では、朴氏が3カ国首脳会談の開催を受け入れた場合の内政的なリスクを含め、首脳会談での想定議題や接触・対話の形式、演出の方法について詰めたという。

 3カ国首脳会談は、今月に入り米国が提案。外務省の斎木昭隆事務次官が12日に訪韓し、韓国外務省の趙太庸第1次官と会談するなど調整を続けてきた。

 日韓外交筋によると、これまでの調整で、韓国側は慰安婦問題を政府間で話し合う「協議の場」の設置を要求。日本側は「話し合い自体は悪くない。日本にも言いたいことがある」(外務省幹部)とし、日韓局長級協議の開催に合意した。

 また、韓国側は、日本で3月下旬に予定された小学校の教科書検定の結果公表についても、「会談の直後では韓国内の影響が大きい」と懸念を表明。日本側は柔軟に対応する方針で、会談を拒んできた朴氏が3カ国首脳会談に応じやすいよう環境整備を進めてきた。

 菅義偉官房長官は19日の記者会見で、3カ国首脳会談に関し「韓国は価値観を共有する極めて大事な隣国だ。首脳同士が会うことは大事だ」と強調。韓国メディアもこの日、「(開催の可能性は)非常に大きい」(聯合ニュース)などと報じている。(水内茂幸、ソウル加藤達也)

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