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音程の高低とピッチの高低って何が違うんですか?
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- 質問日時:
- 2014/3/19 12:06:48
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アタシはカラオケで男子とバリ盛り上がるけど、おんなじ曲を一緒に歌うときは男子は1オクターブ低く歌うから、男の声なんぢゃネ?
音程の高い楽譜でも、男は女の1オクターブ下のピッチ(周波数)で歌ってるだけだよ。
友達とかみんな「音程の高い曲」って言うけど、
この場合、「音程の高い曲」というのは正しくは「音域が高い曲」っていう意味。
質問者さんの「音程」って「音域」なんぢゃネ?
チゲーよ、ってことならあやまる(笑)
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- 編集日時:2014/3/22 19:53:11
- 回答日時:2014/3/22 19:42:19
①音程の高低とピッチの高低って何がちがうんですか?
trose1833さんのおっしゃる「音程」「ピッチ」という言葉の定義は、基本的な楽典の教科書の範疇では正しいものです。ただ、実際、音楽の現場では、次のような例があります。
「ロン・カーターのベースは音程が悪い(合っていない)」
フレットのない弦楽器はピアノのように白黒の色で音が区分されていないので、ある音を物理的に正確なピッチで弾くのは難しい。なので、この言葉の本来の意味は、
「ロン・カーターは音の正しいピッチでベースの演奏ができない」
ということです。
しかし、現場で、
「ロン・カーターのベースはピッチが悪い(合っていない)」
と言ってしまうと、楽器自体のチューニングが悪い、という意味にも捉えられかねません。
そこで、たいていは、「音程が悪い(合っていない)演奏」という言い方で「ピッチが外れた演奏」のことを指します。
また、別の観点に立てば、この場合の「音程が悪い」という表現は楽典上でも間違っていません。たとえば、ロン・カーターが、「ド」を正確なピッチで演奏して、次に完全5度音程上がったソをやや外れたピッチで演奏すれば、「ド」と「ソ」の間は完全5度音程とは言えないので、「ロン・カーターのベースは音程が悪い」との表現は楽典に照らしても間違っていません。
質問者さんの混乱もたぶん、楽典の定義とは異なることがあるけれども、汎用され常識化してしまっている言葉の使い方によるものだと思います。
②たとえば男が高い音程の歌うたっても声自体は男ですよね。
これは、音色の問題です。チェロで高い音を演奏しても、それは、オーボエやピッコロの音にはならないことと、まあ、ほぼ同じです。
声や楽器で「ド」という音を出しても、それがたった一つの正弦波からなる音でない限り、「ド」以外の音を同時に(複数)出しています。これらを倍音といいます。倍音は、基音の何倍かの周波数を持つ音です。そして、基音に倍音を重ねると多くの場合、人は、音程や音高の変化ではなく音色の変化を感じます。
通常、楽器や人声には多くの倍音が含まれていて、それが、音色を決定しています。
基音に倍音を重ねても、音の高さが変わらない(変わったように人間には聞こえにくい)のは、倍音に比べ、基音のスペクトル値が高いためです。逆に言えば、スペクトルが最も大きい波がその音の音高を決定します。
*スペクトル=周波数成分の大きさ/y=a sinX の a の数値つまり振幅の大きさ
フーリエの解析理論によれば、あらゆる音色は正弦波(グラフ上は余弦もある)の集合によってできているとされます。それらの正弦波の組み合わせで多様な波形が生まれ、そのことで音色が決定します。どの正弦波を選ぶかということは、どの倍音を選ぶかということにつながります。この倍音の選択を「フィルターにかける」と言います。たとえば、声帯で作られた空気の振動は、口腔・鼻腔の形に応じて周波数成分が特徴づけられます。親子で声が似るのは、顔の骨格の類似によって、フィルターのかかり方が似ているためです。
たとえば、
sinX+sin2X
sinX+sin2X+sin3x
sinX+0.5cos3X+0.5sin3X
などでは、それぞれの三角関数のグラフを足し算して書いても周期は変わらずに、波の形だけ変わります。
音の波の周期が(一定時間内で)変わらないということは、周波数が変わらないということで、音高(ピッチ)は変わらないということです。しかし、このように足し算された波は既に正弦波の様相を持たない”いびつ”なものです。このいびつさの様相によって、音色が決まります。
まとめると、
1.スペクトル最大値の音が基音と呼ばれ、これによって楽音の高さが決まる。楽音のピッチとは基音の周波数のことを言う。
2.スペクトルのより小さいものは倍音と呼ばれ、何倍の倍音が基音にどう混ざるか、すなわちフィルターのかかり方によって、楽音の音色が変わる。
3.フィルターのかかり方は各楽器のつくり、人間の体のつくりによって異なる。
1、2、3より、音程は高くても、男の声は男の声に聞こえるということになる。
<音程という言葉の現場での使われ方のもう一例>
「2倍音、3倍音などの整数倍音を基音に重ねれば、音程感は損なわれません。整数倍音は基音に協和するからです。しかし、1.3倍や2.57倍などの、非整数次倍音を重ねてゆくと、それらが基音に協和しないため、音程感があやしくなります。チューブラベルやスチールドラムのような金属音には非整数次倍音が多く含まれるため音程がはっきりしないのです。」
この文章(ヤマハシンセサイザー解説書)では、基音のピッチは変わらないのだから、「ピッチ感」があやしくなる、とは言わないで「音程感」があやしくなる、と表現しているのでしょう。こういう場合にも、楽典でいう音程とは異なる意味で音程という言葉を使っていると思います。
訂正:
(音色)3/22 00:29:12 他。
限界字数御免
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- 編集日時:2014/3/22 06:51:43
- 回答日時:2014/3/21 13:25:02
yetellnさん
watashiwaさんの
>音というのは、連綿なく続いているものですね
とは 何を言いたいのか判らない言い方です。
「通常の」日本語では
間断なく続く、ないしは 連綿と続く、です。
回答は後まで残るもの、投稿の前に一応の推敲(判るかな、この日本語)をする必要があります。
回答文が乱雑すぎます。
ー イエテルン
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- 編集日時:2014/3/20 20:55:57
- 回答日時:2014/3/20 20:54:02
音程(interval)というのは,専門的に言うと他の回答者さんもおっしゃる通り,2つの音の間隔を指します。物理的に言うと,たとえば,ラの音(A4の音)は周波数が440Hzと決められています(時代や奏者によって異なることもあります)。その1つ上にあるシの音は494Hzです。音程はこの差(494-440=54)を言います。音楽的に言うとこの2音の間隔は「長2度」と表されます(これが本当の意味の音程です)。
一方,ピッチ(pitch; 音高)というのはその音の高さそのものです。ラの音は440Hzですが,これがピッチです。
従って,ピッチが高い,低いとは言いますが,音程が高い,低いと言うと厳密にはおかしなことになります。よって,回答者のwatashiwa先生の言う「音の高さ=音程」は誤りです。でも実際には同先生のように誤解している人も多いので,よく「音程が高い」のように使われているのを聞きます。
なお,高い音を男性が歌った場合,もちろんピッチは女性のときと同じです。ちがうのは声質であって,音程とかピッチの問題ではありません。高い音でも2人の女性が歌った場合,女声ではありますがその音は異なって聞こえます。これは性別ではなく,個人差というものです。
[追記]
narugohanさんのご意見について。
>>>ロン・カーターのベースはピッチが悪い
この場合のピッチはチューニングと演奏双方の意味にとらえることができます。どちらになるかはその場の会話次第です。全く問題ない表現です。
>>>ロン・カーターが,「ド」を正確なピッチで演奏...
ドは正確だが,ソが外れている場合はソのピッチが悪いというだけのことです。ドと比較したら完全5度にならないわけですから,比較した場合は確かに音程が悪いと言います。つまり,音程というのは相対的なものであり,この場合問題になるのはソのピッチだけですよね? これをあくまで音程が悪いというのならばそれでもかまいませんが,誤用であることには変わりありません。私もよくこの誤用をしてしまいますが,現場でそのように使っているからといって,楽典上でも誤りではないということには絶対なりません。私を含めて現場での使用はあくまで慣用にすぎません。繰り返しますが,楽典上では明白な誤りです。
>>>音色(音色)の問題です...
カッコ内は何のことかわかりませんが,人声の場合,音色ではなく声質です。チェロとオーボエの比較をなさっていますが,弦楽器と管楽器を比較しても意味がありません。耳に異常がない限り,だれでも聞き分けることができるからです。問題なのは男声と女声です。人間の声は楽器と異なる理解が必要です。たとえば,耳の訓練をしていない通常の人で,岡本知高を全く知らない人がCDで彼の声を聞いて男性だと聞き分けることができるかどうか考えてみてください。
>>>フーリエという数学者...
フーリエ解析の正弦波に対する考え方が正しいと仮定すると,それは確かにわかりやすいものですが,残念ながら倍音による音色決定はこの場合の答えになりません。なぜかというと,2人の女性が同じ音高の音を発声した場合,その倍音成分がどのような構成になっているかその人によってちがうからです。だからこそ音色ではなく声質だということになります。また,「フィルターにかける」というのは原則として人声には適用しません。「フィルター」というのは,オーディオ機器や電子楽器,DTM等で用いる倍音制御システムのことです。人体をフィルターと見なしたり,現場でそう使っていると言うのならばこれ以上何も言えませんが,人体は個人差が大きく,音色変化が著しいので意味がありません。もし人体フィルターならば私たちの周囲にある事物もフィルターになり得ます。そこを通過する間接音があるからです。
>>>正弦波の様相を持たない”いびつ”なもの...
「正弦波の様相」を持たないのならばフーリエ解析の話を持ち出す必要はありません。「様相」は確かにありますが,「いびつ」なのではなく,「多様」なのです。これが声質決定の重要なカギです。
>>>楽音のピッチとは基音の周波数のこと
私が言っていることと同じです。
>>>何倍の倍音が基音にどう混ざるか...
質問の趣旨から少々外れています。倍音が何次であるかではなく,人によっていろいろあるから声質が異なるという話です。
>>>非整数次倍音が多く含まれ...
整数次倍音はご指摘の通りですが,チューブラー等の楽器にある非整数次倍音は別にチューブラーでなくともほとんどの楽器に存在します。つまり,一種の非楽音的付帯音です。従って,音楽的音程では問題になりません。チューブラーはこの非整数次倍音が強く出る特質を持つ関係上,基音と調和しにくいため,「音程感」があやしくなるなどと言っているわけです。あやしくなるというだけのことで実際の音程に狂いが生じるわけではありません。よって,誤用を除けば,楽典上の音程と異なる意味の「音程」は存在しません。
(字数の関係で回答を一部削除しました)
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- 編集日時:2014/3/22 01:11:46
- 回答日時:2014/3/20 16:57:58
音というのは、連綿なく続いているものですね。それを、「取り決めで」これをドと呼びましょう、とか、レと呼びましょう、と決めてあるわけです。ピアノの鍵を思い浮かべてください。あの鍵のそれぞれに名前がついていて、音の高さ=音程が決まっているのです。ところが、ドとレ間にもうひとつ鍵があります。それが、ドのシャープ=レのフラット、なわけです。ところが、ところが、ドとどのシャープの間にも音はずっと続いて存在するわけで、それはいったいどうなったのよ。その無限に区切れる音は、みんな「外れた」音となるのです。なぜ? 「取り決め」があるからです。その「取り決め」ですが、決められている、と言っても、人間が音を出す段になると、それは人間のすること、「取り決め」どおりにびしっと音が出るわけじゃない。それから幾ばくか「外れる」ことがある、そうすると、ピッチが高いとか低いとか、あるいは、さっきの用語と同じのを使って、音程が低いとか高いとか、となるのです。つまり、「取り決め」から見て、音程が悪い、ということになります。また、先の、音の高さ=音程、にもどると、音程は、ピッチを数値化して言うこともできます。けっきょく、音程とは「取り決め」に則った音、ピッチは物理学的なものです。「音程が悪い」とは、「取り決め」の音の高さ=ピッチから、外れている、ということです。
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- 回答日時:2014/3/20 14:03:17