22日中京 反戦アニメ上映も 

 反戦アニメ映画と討論会で「特定秘密保護法」を考える集会が22日、中京区のハートピア京都で開かれる。主催は「京都・映画人9条の会」で、法と表現の自由の問題がテーマだ。

 「何が秘密か? それも秘密」と指摘される特定秘密保護法が成立したのは昨年の12月6日。京都・映画人9条の会は直後に「強行採決に対する抗議」の声明を発表。「戦前、戦争に利用された映画界はその反省に立ち、戦後の歩みを開始しました。しかし本法律は『知る権利』を奪い『表現の自由』を脅かすことになります」と訴えた。このままでは戦前のようなプロパガンダ映画しか作れなくなる恐れがあると、改めて反対集会を開くことにした。

 3部構成で、まず「煙突屋ペロー」(21分)を上映する。この作品は1930(昭和5)年、京都のアマチュア映画グループが制作。だが反戦を訴えた後半の一部が検閲で削られた。今回は欠落部分を復元したバージョンを見てもらう。

 続いて映画「少年H」や「ホタル」の監督・降旗(ふるはた)康男さんによるビデオメッセージ「私の体験と映画」の紹介。締めくくりに「映画人3人によるパネルディスカッション」を開く。

 「京都・映画人9条の会」事務局次長の高垣博也さんは「秘密保護法の先に何があるのか。社会や政治の秘密・腐敗を描こうとすれば事実の追究が必要になる。そのとき検閲や情報統制が拡大すればどうなるのか。映画人としても看過できない」と話す。

 22日午後6時半、開演。500円。問い合わせは京都映画センター内(075・256・1707)へ。