模様

2年前からというもの高橋選手のドキュメンタリーものはニュースも含めて
ライバル煽りやらエースなんたらやら
ほかの選手の宣伝としか思えないものだったり
誘導的な質問だったり
はじめに脚本ありきでそこにあう映像や高橋選手の言葉をあてはめてる感が強くて
後味がよくないと感じるものばかりで
「フレンズプラス」対談以降ドキュメンタリーものに関しては心折れてしまい、
録画はしても見ていないものばかりだったのですが

アスリートの魂 

今回の副題 「最高 に挑み続けて」

にぐっときてしまって見ることにしました

日テレの「リアルワールド」は「日本のエース 最後の戦い」
という副題を見ただけで
ああ・・・と思い見る気がおきず今も見ておりません・・・

リスタートからの3年
大輔さんが心身をこめて打ち込んできたこと

スケーティング、コンパルソリー、バレエ、ジャンプ、スピン

全部か、全部ですね、全部うまくなりたい と言っていた
いつぞやのインタのキラキラした少年のような目を思い出します。

それがどんな風に採点で報道で踏み荒らされてきたか
それを思うとなんともいえない気持ちでいっぱいになりますが

ソチで、あの怪我の状態であそこまで破綻がないだけでなく
美しく胸がいっぱいになる演技を魅せてくれたこと
この3年「最高 に挑み続けた」成果はちゃんとあったと私は思っています。

数年前「ボクらの時代」に出演した時のこと
「怪我をしたことないんです」
「母親のようなコーチとモチベあげてくれる外国人コーチで最高の体制」と
いうようなことを話していた大輔さん
その後次々その状態を失っていく様子は思い出しても胸が痛くなります。

そこからの取り戻していく過程は心躍るものでした。
リハビリを経て、
ジャンプをパフォーマンスを取り戻して自信も取り戻していく過程
そしてモロゾフさんとの再タッグ!!!

2011NHK杯から2012JOまでは
本当に充実したよい大輔さんを見れて幸せでした。
というか大輔さんが体調がよかった時って結局この期間だけだったような・・・
2010年は衝突事故があって2011年はボルト抜きがあって
2012年GPF頃からは右足(古傷)の痛みがはじまっていた

JOの道化師が私は大好きです。
大輔さんのスケート人生の未来が明るく放出していくようなものでみちみちていて
CaOIのピアソラもキレッキレで
大輔さんの顔もピカッピカ

ま、裏?では黒い足音がヒタヒタとしていましたが
2011ロステレコムから目に見えた形で始まり
ニースワールドで私はある暗い予感がし
2012フィン杯、スケアメの点数の出方で黒い足音を確信

フィギュアスケートの報道が大輔さんのことだけではなく
すべて違和感を感じるのはこの「黒い足音」を表に出せないからなんですよね。
違和感の言訳や説明ばかり
ここに触れないと真実はなく、
ここに触れることができないからモヤモヤとした後味ばかりが残る

そんな中「サンデー毎日」が取り上げてくれるのはよいことだと思います。
今まではパトリック選手や高橋選手の影で
うまくめくらましができて好き放題できていましたが
オリンピック金メダリストになったことで
少しは表に出てくることがあるような気配を感じます。
ほかの日本人がメダルを取れなかったこと
かえってよかったのではないかと思っています。



「アスリートの魂」なのですが、見てよかったです。
不必要なライバル煽りもエースうんちゃらもなく
スケーティングの向上、大怪我をしてバネがない足に見合うフォーム作り

大輔さんは「感覚的な人」と言われ私もそう思う部分はあるけれど
そう言われるより
ずっと客観的で冷静な合理的な視点もずいぶんもっていると思います。
でなかったらあんなにきちんとコンパルやったり
あんなきれいなジャンプを跳ぶことはできないと思うんですよ
離氷、空中姿勢、着氷 どれもここまで美しい流れ形で跳ぶ人はいないと思います。
動きに変な癖がないということが
「客観的な」「合理的な」目を持っている何よりの証拠だと思います。

「感覚的」だから「合理的な」フォームを手に入れることができなかったから
クワドを習得しきれなかったという意見を目にしたりもすると
それは違うと言いたくなります。
靭帯を一度切ってしまった足は日々状態が変わることがあって
そこに対応するようフォームを考えていったが
足が耐えることができなかった
足の状態の変化にあわせきることができなかったことにあるのだと
私は思っています。

でも、そのフィジカルな面を「自分のいたらなさ」と語る大輔さんに対して
すごくせつなくももどかしくも思ったりもするけれど
怪我してようが戦う条件は健常な状態の選手と一緒ということを
ちゃんとわかっているからと思うんです。
(採点の基準はめちゃくちゃという現実もあるけれど・・・)


私、BSNHK朝ドラ再放送の「ちりとてちん」を楽しみに見ているのですが
今日のセリフに「アスリートの魂」を高橋選手を思い起こさせるものが

ヒロインの父親は箸職人

人間もお箸と同じや
研いで出てくるもんは塗り重ねたもんだけや
一生懸命生きてさえおったら
悩んだことも 苦しんだことも
きれいな模様になって出てくる


このセリフが「アスリートの魂」を見た私の感想そのものかな

ソチでの演技は
悩みも苦しみも「きれいな模様」になってでてきていたと思います。
そしてそのことを番組は伝えてくれていたと思います。
アスリートとしての大輔さんの番組はこれで終了かもしれないし
あるとしても随分先の事でしょう
とりあえずアスリート高橋大輔はここで一区切り
その一区切りがこの番組で、「アスリート」の「魂」を伝えてくれたことに感謝
少しだけですが、テレビに関する不信感がほんのちょっと拭えました。



<拍手コメントのお礼です>

y 様

コメントありがとうございます。
>つまるところ高橋大輔は別のステージに在るというに尽きます
本当にそうだと思います。
金メダリストの演技というものはお手本になるべきものだと思うのですが
これからの選手たちがあの金メダリストの演技をお手本と目標とするのならば
競技としてのスケートにまったく心惹かれるものはないですね。
本当にメダルは目くらましですね。
>今回の結果も彼がその真理、高次に及ぶことの象徴であるようにも思えます。
そう思います。
彼は別のステージにいます。
澄んだ美しい演技こそが一番の証です。


n 様

コメントありがとうございます。
ブログ読んでいただいてありがとうございます^^
内田氏の本は初めて読んだのですが
能や武道への視点が大変興味深くてほかのものも読んでみたくなりました。
AERAの連載読んでみますね♪
お金が絡むと堕ちていくというのは悲しいですね。
日本がリードして採点の正常化を図ろうとしたら可能だったんじゃないかと
今回の2年にわたる金メダリスト計画を見ていて思いました。
真逆の道を行ってしまって行き着くところまでいってしまった・・・
でも、メダルがない日本人選手が心に残る演技をしてくれて
メダルとは何か考えさせてくれる契機になってくれたらしい?ことが
ほんの少しの救いです。


r 様

コメントありがとうございます。
>醜いものをスケートで見返してやってほしいとは思いました。
私も思っていました
でも、今は体を休ませることができて本当によかったですよね。
フィギュアスケート関連の報道はもうすべて宣伝みたいでうんざりです。
スケ連にはフィギュアスケートという競技を演技を愛している人はいないのかと
心底がっかりしています。
何がこんなに多くの人をひきつけたか、まったくわかっていないんだなあって。
高得点やメダルだけ見てるわけじゃないのに。
>金メダルを獲るのは難しいけれど金メダリストを作るのは簡単だということでした
>有利なようにルールを変えて、それでも足りなければルールを無視してしまえばいい。
>金と権力があって美学のない悪人であれば金メダリストになれる
ふかくふか~くうなづかせていただきました!!!
スポーツでも競技でもない
マネーゲームパワーゲームのフィギュアスケートの世界になってしまいました。
行き着くところまでいったとも思いますが
まだまだこのまま突き進むのかなとがっかり感半端ないですが
あまりに強引なやり方だったのも確かなので少しは風向きが変わることもあるかなと
すこ~し期待も残しておきます。





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No title

「アスリートの魂」私も内容がすんなりと入ってきました。
挑み続けてきた大輔くんの努力と苦悩に胸がいっぱいになりました。
編集の時系列が前後しているのが少々気になりましたが、局が「すごく気を使っているな」というのが印象的でした。
四回転時代ということで、他の選手のクワドの映像も流れましたが、羽生選手の映像がなかったのが逆に意図的に感じました。
「リアルワールド」では日テレに抗議のメールも多数送られ、ツイッターも一時荒れて、大輔くん本人が止めに入る事態にもなりましたが、そのことも意識されたかのように思いました。

大怪我から復帰後、5年近く休むことなく走り続けたこともあり、ここ一年余りは足の状態が思わしくなかったようですが、それにしても昨年11月の怪我は本当に悔しいし惜しいです。あれさえなければと何度思ったか知れません。
しかしソチの演技を観て、その怪我もさえも決して無駄ではなかったと思えました。ソチ五輪では特にフリーで上位陣が演技としてはかなり破綻していたこともあって、大輔くんの演技の素晴らしさが際立ちました。

海外のメディアや解説者の大輔リスペクトはすごいです。今回の演技も絶賛されています。
さらに、足の怪我のためワールドも欠場ということで、彼に対するファンの想いがさまざまなところで溢れて盛り上がって、彼がどれほど愛されているか、そしてその偉大さや彼の代わりはいないということが図らずも今まで以上に露見する形になっている気がします。

連盟の主役は選手であり、連盟そしてメディアを支えているのは観客であり視聴者です。
「アスリートの魂」を観て、そんな単純な事実を少しはメディアも意識したんじゃないかと、甘いかもしれませんがささやかな希望を感じました。

大輔くんのことは、どんなに時間がかかってもファンはずっと待っていると思います。
だから、充分時間をかけて、膝をはじめ体も心も徹底的にメンテナンスして欲しいと思います。
そして次のステージに向かってリスタートして欲しいと切に願っています。
彼はこれからまだ想像もつかないとんでもないことをやってしまう人だと、私は思っています。

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No title

n 様

コメントありがとうございます。
コメントいただけるとすごく励みになるし嬉しんですよ。
こうしてブログを通じてお話するのもとても楽しいです(^^♪
今のフィギュアスケートは見た目と点数順位の乖離がすごいなあと思います。
もはや競技と言えるレベルじゃないと感じています。
>スケーティングにさらに磨きをかけ、
>あのリンクの端から端まですごいスピードで駆け抜けるそのパワーと技術、
>それが足りないと思って(ニース以降、パトリックとの差)努力した
そうそうそうなんですよね~
パトリック選手も転倒しても優勝ばかりが続いていた時
いろいろアレな裏事情もあったんでしょうが
パトリック選手はそこの技術が優れていることは誰もが認めていて
そこがフィギュアスケートという競技というか演目というかの魅力だからこそ
そこを目指したんですよね
それが2年前から日本のスポンサー目当ての馬鹿馬鹿しいことが始まり
こんなひどい競技になっちゃって(涙)
ショパンコンクールみたいに「一位なし」でよかったんじゃないかと思うレベルでした・・・
いえいえ息子さんのお話とても興味深かったです。
来シーズンからボーカル入りの曲になると金メダリストを見習って
大袈裟な音楽でドヤ顔演技が増えそうな嫌な予感がします・・・
アスリートの魂は大輔さんだけで作られていただけで私的に\(^o^)/でした。
ってホントに今までそれだけ大輔さん特集は他選手宣伝番組だったんだなあと
改めて思ったりしちゃいました。
私ももう現役にこどまらなくてもいいに同意です。
今の採点には体を酷使し痛めることに見合う価値はないと思ってしまうんですよ。
また人気と知名度にゆえに利用されちゃうだろうし
>フィギュアの現行ルールなんか超えたところで新しい氷上の表現を見せてもらえたらなぁ
そう思います\(^o^)/
もちろんそうじゃなくてもまた現役に戻ることがあったら私も応援していきます!!!
大輔さんのジャンプ大好きなんですよ~
NHK杯の4回転は本当にきれいでした。
オリンピックシーズンのあの美麗4回転が2度も決まったことは
いろんな意味で大きいことだったと思います。

No title

c 様

コメントありがとうございます。
ここ最近の大輔さん特集では良い方(確かにw)でした!
そうですね。
私もハードル低くなってることに気づかされましたよw
>大輔くんのみスポットを当て、
>過剰な比較や煽りもなく、
>彼の持ち味ステップワークに詳しく言及されてた事、
>ローリーの振り付けシーン、
>歌子コーチのインタビュー
うんうんそうなんですよそうなんですよ\(^o^)/
よい成績とったことも4回転成功したことも
「テロップだけでもいいから」(やはりハードル低いかも(笑))
触れてほしかったなあと思いました。
いろいろ裏事情を勘ぐりたくなるこの2年の報道の仕方ですよね。
連盟やら連盟についてるスポンサーもたてつつ視聴者もたてるみたいな感じだったのかなあと。
>一連の大輔くんネガキャン報道やネットでのファンも含めた誹謗中傷は悪質過ぎます
ホントですよね・・・
日テレの番組(見てないんですが)のあとツィッターを見ていて
おかしな「まとめ」がすごい早さであがってきたのを見てびっくりしました。
「お仕事」じゃないと無理な早さのように感じられたりもします。
そういう邪悪なものから守ってくれる存在が大輔さんにできたらいいのですが。
マイケル・ジャクソン・・・なるほど~
スキャンダルが印象に残っていることもありましたが
歌や作品やパフォ-マンスは本当に魅力的でした。
有名な曲しか知らないのですが歌や動きに自然に目が引き寄せられる存在でした。
魅力がありすぎて翻弄されてしまった面も大きかったのでしょうね・・・
大輔さんのこれからの道はわかりませんが
どういう道を選ぼうともきちんと少しでも真価を伝えてくれる環境ができたらいいなあと思っています。

No title

mihayu 様

コメントありがとうございます。
そうそう「すんなり」入ってきましたよね
そして「局がすごく気をつかっている」
確かにwですね。
クワド映像私も思いました。意図的な感じでしたね。
不自然に外さなければいけない配慮が必要なほど
今まで意図的な不自然なねじ込みがあったんだなと
感じられたりもしました。
ツィッターの件は結局まわりまわって大輔さんが尻拭いさせられた感があって
釈然としないものがありました。
日テレの番組は見ていないのですが
編集や質問に誘導があったようですね。
そもそもの問題はそこなのになあ・・・といろいろ残念です。

>彼に対するファンの想いがさまざまなところで溢れて盛り上がって、
>彼がどれほど愛されているか、
>そしてその偉大さや彼の代わりはいないということが図らずも今まで以上に露見する形になっている気がします。

さきほど「アスリートの魂」の応援メッセージ見てきたのですが
すごい数ですね。
数だけでなく大輔愛にあふれた言葉の数々
大輔さんが演技で生き方で培ってきたものですね。
こんな素晴らしい選手のファンの一人でいられて幸せだなあと改めて思いました。

スポンサーや連盟の方を向いているメディアも
少しはこっちを向いてくれたのかなあ・・・なんて
私もささやかな希望を感じました。

体も心もしっかりメンテナンスして欲しいですね。
大輔さんがどんな道を選んでも応援する気満々です\(^o^)/





No title

h 様

コメントありがとうございます。
視聴者の意見が反映されたようでよかったなあと心底思います。
少しは意見が反映されることもあるんですね(涙)

確かになんだかそういうマイナスな印象も感じさせる面もありましたね
おかしな煽りや誘導がないだけで「よい番組」に思えてしまう私は
とてつもなくハードルが低くなってしまっていることに気づかされました(笑)
悲観的になるのわかりますよ。
それだけここ2年というかバンクーバー後の報道はアレでしたよね・・・
強く大きな力が働いてるのを感じずにはいられませんものね。

サンデー毎日には期待しています。
これからも取材がんばって欲しいです。
城田氏はそれほど力があるのならフィギュアスケートを良い方に導いて欲しかったです。
採点も環境も。
彼女がその力を健全化に使っていたらどんなにフィギュアスケートは魅力ある競技になって
ソチも全然違ったものになっていたんじゃないかと思います。
プロフィール

Author:shamrock
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