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徳島駅北にスタジアム 徳島ニュービジネス協、活性化へ構想   2012/1/1 09:56
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徳島駅北にスタジアム 徳島ニュービジネス協、活性化へ構想 経済団体の徳島ニュービジネス協議会(会長・三木康弘阿波製紙社長)が、徳島駅北側の国有地と市有地に、サッカーをメーンとする球技場や商業施設を備えた複合施設「街中スタジアム」を建設する構想を打ち出した。徳島駅から歩いて数分という利便性を生かして集客を図り、徳島市中心部ににぎわいを取り戻すのが狙い。サッカーJ2・徳島ヴォルティスのホームスタジアムとするほか、「365日の稼働」をうたい、ショッピングやビジネス、住民の交流など、さまざまな活用を目指す。 

 協議会は昨年1月から、衰退する中心市街地や県内経済の浮揚策を研究。欧州でショッピングモールや飲食店を併設したサッカースタジアムが大勢の人を呼び込むとともに、社交の場として根付いていることに着目し「街中スタジアム」構想をまとめた。

 構想によると、建設地は徳島駅のすぐ北で、県立中央武道館と徳島市立体育館、市立内町小学校を含む約5万平方メートル。スタジアムは2階建てで、2階からせり上がるスタンドは約2万人を収容する。史跡を保護するため、高さ2・5メートルの土を盛った上に建設し、徳島駅ビル2階から陸橋で接続。県立中央武道館と市立体育館を移設するスペースも確保している。事業費は150億~180億円と見積もる。

 グラウンド部分は、サッカーやラグビーといった球技、コンサートなどのイベントに活用するほか、地震や津波発生時の大規模避難所にも位置付けている。スタジアム1、2階とスタンド最上部に商業用スペースを設け、レストランやカフェ、ホテル、オフィスとして利用できるようにする。

 1階には、江戸時代の石垣を眺めながら散歩を楽しめる遊歩道を整備。徳島城の歴史を紹介するコーナーも設ける。

 協議会は、ヴォルティスのJ1昇格を想定。年間約20試合行われるホーム公式戦には毎回、県内外から約2万人の観客が訪れるとみており、「多大な経済効果をもたらす」としている。

 ただ、構想実現には課題も少なくない。建設予定地が国の史跡指定を受けていることや、内町小学校の移転もしくは他校との統合といった問題をクリアする必要がある。

 協議会は、世論を盛り上げ、県や徳島市に事業化を働き掛ける方針。近く10万人を目標とした署名集めや1億円の寄付金を募る活動を始める。三木会長は「県民、市民の応援がなければ、このプランは実現しない。広く提案し、徳島再生の旗印にしたい」と話している。
【写真説明】徳島駅から見た「街中スタジアム」のイメージ図。スタジアムと駅をつなぐ陸橋では阿波踊りなどのイベントも催せる
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