夫なりすまし電話で無罪主張03月18日 19時31分
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東京の探偵業者が、神奈川県逗子市でストーカー行為の末に殺害された女性の住所を聞き出すため、夫になりすまして市役所に電話をかけて業務を妨害した罪に問われている裁判で、業者は、起訴された内容を否認して、無罪を主張しました。
東京・目黒区の探偵業者、小浜博敏被告(60)はおととし、神奈川県逗子市で、ストーカー行為の末に、殺害された、三好梨絵さん(当時33)の詳しい住所を調べるため、夫になりすまして、市役所の納税課に電話をかけて、業務を妨害したとして、偽計業務妨害の罪に問われています。
18日、名古屋地方裁判所で開かれた裁判で、小浜被告は「電話はかけたが納税課ではなく別の部署だった」と述べて、起訴された内容を否認し、無罪を主張しました。
そのうえで「住所は聞き出していない」と訴えました。
このあと検察が、事件のいきさつについて説明し「被告は別の探偵業者から依頼を受けて市役所に電話をかけて住所を調べた。報酬として3万5000円を受け取ったがその後、三好さんが、殺害されたことを知り、捜査が及ばないよう、この業者に口止めをしたり、メールの消去を依頼したりした」と主張しました。
小浜被告は、このほか、ガス会社のコールセンターに電話をかけて、契約者情報を不正に聞き出したなどとして2つの罪にも問われていますが、これらについては起訴の内容を認めています。