【フロリダ州タンパ19日(日本時間20日)発】ヤンキースの田中将大投手(25)が開幕に向けて順調だ。オープン戦3試合に登板し、9回1/3を投げ、7安打2失点、10三振2四球、防御率1・93と現時点では何の不安も感じない。そんな中、中学時代の恩師である宝塚ボーイズの奥村幸治監督(41)はニューヨークの“声”だけが心配だという。対処するためにイチロー外野手(40)に学べと金言を送った――。
奥村氏は田中の恩師であると同時に、オリックス時代のイチローが当時の日本記録である210安打放った1994年に専属打撃投手を務めており、“イチローの恋人”と呼ばれた。つまり田中とイチローの2人をスーパースターになる前から知っている。その奥村氏はこう語った。「練習に対するこだわりや取り組む姿勢は将大もしっかり持っているし、言うべきこともないが、一つイチローから学ぶべき点は『シーズンに入ったら何があっても変えない』ということ」
一体どういうことか。奥村氏が心配するのは、田中がペースを乱すこと。特に懸念するのはメジャーで一番辛らつといわれるニューヨークの地元メディアやファンの存在だ。結果が出せなければ容赦なく叩かれるし、ブーイングを浴びせられる。聞き流せればいいのだが、田中はこれまでの野球人生で個人としてバッシングされたことは一度もなく、“耐性”は未知数だ。焦ることでさらに泥沼にはまるばかりか、オーバーワークになって結果的に故障につながる可能性もある。
そう考えるとイチローは最高のお手本だ。奥村氏はこう明かす。「調子が悪いと不安になって、その不安を消そうと練習メニューを変えたり、多めに練習したりするものだが、イチローはどんなに打てなくても、シーズン中はルーティンを絶対に変えなかった。それがケガなく何年も活躍することにもつながっていった」
イチローはメジャーでもその姿勢を貫いている。マリナーズ時代のイチローは地元メディアの取材に協力的ではなかった。記者に背中を向けて話すこともしばしばで、良好な関係とはいえなかった。そのため、「チームの勝利より個人の記録を優先している」などと再三、バッシングされた。それでもグラウンドでもクラブハウスでも何も変えることなく、プレーで批判を沈黙させた。そのブレないメンタルをイチローから学んでほしいというわけだ。
田中がイチローのメンタルを取り入れることができれば、最強投手に一歩近づくことは間違いない。その田中はこの日、チームから与えられた初の休日を楽しんだようだ。
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