福島のワタムシに形態異常 回復の兆しも、北大調査正常なオオヨスジワタムシの抜け殻(左)と腹部が二つある形態異常がみられたオオヨスジワタムシの抜け殻(北海道大提供) 東京電力福島第1原発から北西約32キロにある福島県川俣町山木屋地区で採取したアブラムシの仲間「ワタムシ」の2012年の調査で、高い確率で異常が確認されていたことが20日、分かった。北海道大の秋元信一教授が調べた。秋元教授は「13年の調査では回復の兆しがみられた。モニタリングを継続したい」と話している。 ワタムシは体長約3~4ミリで羽があり、複数の植物に寄生するのが特徴。 秋元教授は12年6月、山木屋地区で、原発事故後初めての交配により、木の枝でふ化した「オオヨスジワタムシ」を採取。死骸を含む167匹のうち、13・2%に脚が壊死するなどの異常があった。 【共同通信】
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