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世界に挑む「紅い旋風」 ハイアール 2014.03.17<1>

日経ビジネスの特集記事(48)

世界に挑む「紅い旋風」 ハイアール
2014.03.17


今や家電メーカーとして、洗濯機や冷蔵庫で、
トップを走り続ける、ハイアールとはどんな
企業なのか?

が主要テーマです。


中国が「世界の工場」と言われてから年月が経ちました。
今は、「巨大消費地」と捉え直されています。


13億人という世界総人口の20%以上を占める、世界一の
消費者が存在します。


ユニクロをはじめとするアパレル産業は、中国の低賃金
と豊富な労働力に目をつけ、衣料品の生産拠点として、
利用してきました。


中国内の工場は、あくまで日本企業などの「下請け」と
いう位置づけでした。


ところが、その状況に変化が起きています。
世界一のパソコンメーカーとなったレノボや、今回お伝え
するハイアールは家電メーカーとして、中国国内に敵なし
の存在となっただけでなく、日本の家電メーカーの強敵
となってきました。


日本の家電量販店との取引でも、力関係が逆転してきて
います。


量販店は大量に発注するため、メーカーは低価格で卸す
ことが慣例となっていました。


ところが、ハイアールは自社が目指す利益が確保できない
場合には、取引をしないという強硬姿勢を示すようになった
のです。


これは大きな変化です。


ハイアール恐るべし! です。


PART1 IT武装でアマゾン超え

ハイアールは2014年、新型エアコン「天樽」を発売しました。
「旧モデルの初年度販売台数を数週間で突破」(P.030)した
そうです。


ハイアールが他の中国メーカーと異なる大きな点は、
「インターネットを通じ、エアコンに関する消費者の意見
を国内で広く募った」(P.030)ことです。


収集した情報を元にモノづくりに活かしていったのです。
この手法は、日本メーカーが得意としてきたことです。


さらに、もっと驚くべきことは、次期製品づくりのために、

ウェブ上でテーマを公開し、皆の技術を

持ち寄って、一緒に開発しようと、世界の

企業や研究機関へ英語で呼びかけた

  (P.031)

ことです。


その結果、「応募した中から選ばれたのが、政府系の中国
科学院、パナソニック、三菱電機など」だったそうです。


日本企業のノウハウをそっくり奪われはしないか、一抹の
不安を感じますが・・・。


ハイアールグループの総帥、張瑞敏CEO (最高経営責任者)
はこう語っています。

「顧客ニーズは多様化し、変化も速くなった。

優れた技術を持つ企業も、単独では利益を

得続けることは難しい」。

  (P.031)


利益配分についてハイアールらしいシステムがあるそうです。

技術ライセンス料や部品の納入金額とは別に、

あらかじめ設定した目標を上回って商品の

販売が増えた場合、そこで得られた超過

利益は各社の貢献度に配慮しながら山分け

する。天樽の場合、「半分以上は外部の

企業へ分配する」(開発担当者の)雷(永鋒)

氏は明かす。

  (P.032)


ハイアールの企業業績を見てみましょう。

ハイアールは世界シェアが約2割でトップの

冷蔵庫、洗濯機のほかエアコンやテレビ

なども手掛ける総合家電メーカー。

2013年の売上高は約3兆円で10年前の約2

倍。売上高税引き利益率は6%で3%の

パナソニックなど日本勢を引き離す。

  (P.032)


ハイアールが中国で敵なし、という明確な理由があります。
それは先進的なITを活用し、高騰する人件費に対処する
ために自動化を推進しているのです。


2012年に傘下に収めたニュージーランドの家電メーカー、
フィッシャーアンドパイケルが効果を上げています。


青島本社の洗濯機工場と、1万km離れたニュージーランドを
ネット経由で遠隔操作しているそうです。


ハイアールの強みは、多くの系列店と発送拠点、トラックを
保有していることです。

ハイアールはグループで、中国に約3万

5000の系列店、約6000カ所の発送拠点、

5万台のトラックを保有する。

中国にはハイアールよりも速く商品を

全土に届けられる企業は存在しないのだ。

  (P.033)



PART2 一人ひとりがCEO

ハイアールは先進的なITを駆使し、物流システムを整備し、
国内に敵なしの存在になったことで、満足しているわけでは
ありません。


従業員の能力向上を図る、人事登用システムが存在します。

ハイアールでは本部の多くの役職で、

人事登用に立候補制を採用している。

意欲のある人材を組織の活性化に

役立てるためだ。だが、立候補すれば

だれでも役職に就けるわけではない。

待っているのは同僚らによる“選挙”だ。

  (P.035)


ハイアールの象徴的な造語があります。
「人単合一」

この意味は、

「人」は個人。「単」は顧客からの

注文、つまり収益だ。全体では「従業員

個人の仕事と、それによって得られる

収益を結びつける」という意味になる。

すなわち、一人ひとりの収益への貢献度

を、白日の下にさらすということだ。

  (P.036)


従業員を競わせ、成果に応じた報酬を与え、企業活力に
するというシステムです。


競馬馬のように、勝てば将来が保証されるのか、ラット
レースの後、疲弊して落伍し、企業を去ったり、短命で
人生を終わるのか。


それはどちらとも言えません。


ただ一つ言えることは、若くして才能がある人は、ハイアール
の人事システムを活用することをチャンスと捉え、上を目指
して行くだろうということです。



次回は、「PART3 中×日で世界目指す」他について
お伝えします。






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管理人の藤巻隆です。

以前、ジュゲムブログで、
同タイトルの
「日経ビジネスの特集記事」
を書いていました。

しかし、使い勝手があまり
よくなかったので、
FC2ブログで新たにスタート
することにしました。

現在(2013.10.16)、ブログの
引越を行っているところです。

FC2ブログでは、2013.10.14号
が最初のブログということに
なります。


2013年10月16日記す。

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